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(54)真心(まごころ)

 真心(まごころ)は、(あま)いとか(から)いとかいった次元で判断されるものではない。その人自身の気持が現れた[具現化された]ものだからだ。他人がとやかく言う性質のものではなく、感じるものなのである。その人の行為がジィ~~ンと心に突き刺されば、その突き刺さる気持そのものが真心と言えるだろう。最近の世界の動向は? と見れば、なんと上辺うわべだけのパフォーマンスが多いことか…とガックリさせられることだらけだ。要は、自身を良く見せたい顕示欲(けんじよく)を持った人が多いということに他ならない。私は? と(みずか)らに問えば、真心のある不言実行の行為に努めてはいるが、忘れていたっ! 間違った! とかで、まだまだ…の日々だ。^^

 とある市役所の部長室である。朝からブツブツと部長の設楽(しだら)が商工観光課の課長、(しがらみ)に辛口の苦言(くげん)(てい)している。

「ったくっ! それじゃ住民の慰安にならんじゃないかっ!」

「そう申されましても、なにせ雪洞(ぼんぼり)の数が不足しておりますもので…」

「ったくっ! それを何とかするのが君の仕事じゃないかっ! 暗闇の夜桜は見えんだろうがっ!」

設楽は、ったくっ!  を繰り返した。

「はあ、確かに…。桜祭りまでには何とかしてみせますっ! 」

「ったくっ! 頼んだよっ! こう言うの、これで何度目だっ!」

「はあ…おそらく八回ばかりかと…」

「そういうことは覚えとるんだから、君はっ! 真心だよ、真心! 真心がありゃ、なんだって出来るんだからっ!」

「はいっ! 真心でやってみますっ!」

 柵は分かったような声で甘く返した。実のところ、全然、分かっていなかったのだが…。^^

 真心は、言うことでそう簡単に備わるものではないようである。^^


                  完

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