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(52)感染
今や世界を席巻している新型ウイルスの感染を終息できるか? が世界の喫緊の課題となっている。目に見えないウイルスに対する見方として、甘く捉えるか? あるいは辛く捉えるか? によって、以降の結果に大きな差異を生じる訳だ。この問題は笑いごとではないだろう。^^→--
とある対策会議である。
「延期になったオリンピックですよっ! こんな甘い対策でいいんですかっ!?」
委員の一人、猪豚が脂っこい顔で理屈っぽく言った。
「わ、私に言われても…」
委員長の鋤焼は思わず口籠り、小声で呟いた。
「い、いや…。何も不満を言ってる訳ではないんですよっ! もう少し辛く考えた方がいいんでは? と思える訳です」
「それは私もそう思いますねっ!」
別の委員、茸松が猪豚の具になったような声で猪豚を援護[フォロー]した。
「猪豚さん、あなたは別の鍋でしょ!?」
また別の委員、白滝が不満を言った。
「そ、そんな…」
猪豚は思わず口籠った。
「まっ、いいじゃないですかっ! 食べられない訳じゃないんですからっ!」
委員長の鋤焼が猪豚を援護[フォロー]した。
会議はいつの間にか美味しそうな話へと変化していった。
感染の主役であるコロナウイルスが、馬鹿馬鹿しい…とばかりに、欠伸をして嗤った。
完




