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(49)思い出す

 忘れていたことを、ふと思い出したとき、まっ! いつでもいいか…と(あま)く考え、そのまましないでおくか、すぐにやってしまわねばっ! と(から)く考え、バタバタと急いでやるかの二通りに行動は分かれる。手が()いたとき、他に何もしていなかったときはいいのだが、重要な仕事中とか食事中だった場合、さて、どうするか? の二択(にたく)になる訳だ。完璧(かんぺき)(こな)しておけば、こうした問題は起きない訳だが、世の中、得てしてこういうことが起こりやすい。私はどうか? と自問自答すれば゜、…まあそんなところだ。^^

 とある生活雑貨の量販店である。一人の客が店へ息を切らせながら(あわ)ただしく入ってきて店員に(たず)ねた。

「…あのっ! アレ、ありますっ!?」

「はあっ? アレ? アレは置いてませんがっ…」

「ははは…店員さん、冗談がきついっ! アレですよっ! 昨日(きのう)、お宅に()いて買ったでしょうがっ!

「ああ! 昨日のっ! アレならこちらですっ!」

 店員はようやく思い出すと、客を品物の置いてある位置へと誘導した。だが生憎(あいにく)、その品は売り切れていて、陳列棚になかった。

「すみません。…品切れのようですねっ! 入荷しますので、数日、お待ち願えないでしょうかっ?」

「チェッ! 売り切れか…。売り切れなら仕方ないよなっ。もう一度出直しますっ、どうもっ!」

 客は素直に引き下がり、帰っていった。そして、数日が経ち、その客がふたたび、量販店へやってきた。

「あのっ! アレは?」

 客は数日前の店員に(たず)ねた。店員は(いそが)しさに(まぎ)れ、忘れていたことを思い出した。だが、そうともいえ言えないから、笑って(ぼか)した。

「あっ、そうなの…。じゃあ、別の日に寄ります」

 客はふたたび、素直に引き下がり、帰っていった。そして今も、この繰り返しが続くいているという。

 言われたことを辛く捉えておかないと、こうなる訳である。甘いのはアイスクリームだけがいいようだ。^^


                  完

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