(48)イージーミス
人である以上、誰だってイージーミスはある。要するに不注意による軽率なポカミスである。神さまや仏さまが、もしこの一部始終を見ておられたら、腹を抱えて甘く笑われるに違いない。あるいは、必死に笑いを堪えておられるかも知れない。当然、私だってイージーミスはある。今日も大きなミスを起こしたのだが、大事に至らず、笑い話になってしまったくらいだ。^^
二人の社員がデスクに座り、話をしている。
ね「牛蒡崎さん!」
ご「なんです? 葱川さんっ!?」
ね「人のことは言えませんが、牛蒡崎さんもイージーミスが多いですなぁ~」
ご「ははは…それはお互いさまです。葱川さん、あなた、昨日、私に千円お借りになって、一万円、返してくれましたよね。やっぱり、黙ってる訳にはいかないから言っときますっ! はいっ! お釣りの九千円っ!」
ね「えっ! そうでしたか…。私、一昨日、牛蒡崎さんにデパートの買い物で九千円、建て替えてもらいましたがっ!」
ご「ええ~~っ! そうでしたかっ? 記憶にないなぁ~」
ね「それが、イージーミスなんですよっ! お互い、もう少し辛くいきましょ!」
「はぁ…」
葱川に窘められ、牛蒡崎は頷いた。だが、窘めた葱川はさらに甘く、一昨昨日、ゴルフ会食のあとの飲み会で牛蒡崎に九千円、建て替えてもらっていたのである。
辛くも甘くも、イージーミスは人にはつきものなのだ。^^
完




