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(4)捜査

 捜査と聞けば、誰しもすぐに警察が浮かぶだろうが、実は捜査にも甘口あまくちからくちがあり、警察の場合だと辛口の捜査・・ということになる。ならば甘口は? ということだが、つい今し方までかけていた眼鏡メガネをどこへ置いたかが分からず、探し回るといった場合を甘口の眼鏡捜査と呼ぶ。^^

 どこにでもある、とある普通家庭である。

「お父さん! 私のネックレス知らないっ!?」

「んっ!? そんなもん俺が知るかっ! そこらへんにあるだろっ!」

「そぉう? …おかしいわねっ! つい今、はずしたんだけど…。どこへ置いたんだろっ!?」

「よぉ~~く考えてみなっ! ネックレスが勝手に歩く訳ないんだからっ! ははは…逃げたかっ! 捜査、捜査、捜査しなっ!」

 ご主人は勤めの刑事癖が出たのか、しきりに捜査を連呼れんこした。

「帰ってきたでしょ…」

「ああ…。玄関で靴を脱いだな。それは俺も目撃している…」

「問題は、そのあとよねっ!」

「ああ、そのあとだっ! どうしたっ!?」

「どうもしないわよっ! …服を着替えにクローゼットへ行ったわ」

「そうなのか? なら、クローゼットへ逃げたんじゃないかっ! なんなら俺の後輩の刑事デカを呼ぼうか?」

「そんな…」

「ははは…辛口の冗談、冗談だっ!」

 奥さんはクローゼットへ行き、着替えた服をいじくり始めた。そして、十数分が経過した。

「妙ね…、ないわ…」

 そこへご主人がチラ見しながら現れた。

「どうだ、あったか?」

「それが、ないのよ…」

「ははは…甘い甘いっ! あったぞっ!」

「どこよっ!?」

「自分のくびを見ろっ!」

「あっ!」

 奥さんはネックレスを外していなかったのである。捜査は辛く考え過ぎれば足元あしもと、この場合は首元だが、見誤みあやまるのである。^^


                  完

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