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(35)硬(かた)い
硬い・・にもいろいろあり、パスタの茹で具合の硬さから、あの人は硬いねぇ~~! と言われるような硬さまで、様々(さまざま)ある。甘くも辛くもない自己評価をすれば、私は甘くも辛くもない生き方をしていると思う。要は、鴨長明さんのような方丈的、兼好法師の徒然な生活を送っている訳である。^^
とある町で選挙が行われている。とある選挙事務所の若い私設秘書二人の会話である。
「アソコの票は硬いよっ!」
「いやぁ~そうかなっ? その見方は甘いんじゃないのっ! 僕は柔らかいと見てる…」
「柔らかい? 浮動票ってこと?」
「そう、それっ! 辛く見ないと、田楽狭間!」
「田楽狭間?」
「ああ、桶狭間」
「桶狭間はよく知ってるっ! 今川義元さんがチィ~~ン! のヤツだろ?」
「そう、それっ! 硬い票読みに越したことはないさ」
「なるほど…」
「先生も首を取られるのは嫌だろうからねぇ~」
「ははは…僕だって失業は嫌さっ!」
世の中は甘くなく、辛く硬いに越したことはない・・というお話である。^^
完




