(30)立ち位置
立ち位置が甘いか辛いかによって、その人の人生が左右されるという。私は本当かいっ! と半信半疑だったが、強ち間違っていないことに年老いて感じてしまったのだが、もうどうしようもない。^^
とある高校である。朝から生徒に向けた進路指導が行われている。
「先生っ! 僕はT大を受験したいんですっ!」
「ははは…お前の目標は結構だが、立ち位置が高いっ! まあ、この成績だとA大だな…。いや、A大でも高いも知れんっ!」
「そんなっ! 立ち位置が高いって、僕は自信があるんですがねっ!」
「自信があるのは結構だが、現実は辛いからなぁ…」
「そこをなんとか甘くっ!!」
「俺に言ってどうするっ!」
「どうもすいません…」
「ははは…まあ、謝ることもないがなっ!」
「ははは…」
「お前は笑うなっ!」
「どうも、すいません…」
生徒は進路指導の教師にふたたび謝った。
「お前が後悔しないなら、それでいいが…」
「後悔しませんっ!」
「おっ! 言い切ったなっ、ははは…。よしっ! 今の立ち位置でやってみろっ!」
「はいっ!」
そして翌年の春、生徒は見事、T大に合格したのである。
立ち位置が辛く高いからといって、必ずしも実現しないということではないようだ。ただ、この考えは甘いかも知れない。
※ 考え方には個人差があります。^^
完




