(15)手順
物事を行う場合の手順にも甘口、辛口がある。朝食の前に歯を磨くか、あるいは食べたあとに歯を磨くか・・のような、どちらでもいい場合は甘口の手順であり、電気製品の組み立てなど、手順を間違えばお釈迦になってしまうような場合の辛口の手順もある訳だ。お釈迦さんよりは阿弥陀さんの方が有難ぁ~~いから、^^ 辛口の場合は阿弥陀さんをお願いして、誰もが真剣に取り組まざるを得ない。^^
二人のどこにでもいるような中年の兄弟二人が、日曜大工をしている。
「いやいや、そりゃ~お前、手順前後だっ! 作っちまってから食う方がいいに決まってるだろっ!?」
「そうかぁ~!? 俺はそうは思わんっ! 美味い料理が冷えちまうだろっ! 美味いうちに食って、気分よく、また作りゃ~いいさっ!」
「また作るったって、ダメにする危険性もあるぜっ!」
「いやいや、それはない、それはないっ!!」
「いやいやいや、食って再開するっていっても、相手さんがお陀仏ってこともあるっ!」
「どんな場合だっ?」
「他の用事で作れなくなる場合さっ!」
「なるほどっ! 冷えた料理は、また温めりゃいいか…」
「そうそう!」
二人はそう結論づけて、届いた店屋物を食べず、作業を継続した。しかし、腕が悪いのか完成は夕暮れになった。二人は無言で冷めた店屋物食べながら完成しなかった工作物を侘しく見た。
手順が甘口、辛口の孰れの場合でも、上手くいかないときは上手くいかない・・ということになる。^^
完




