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(13)やり残し

 物事をやっていて、時間の都合や急な要件で、その物事を続けられなくなることがある。そうなると、当然、物事はやり残されることとなり、そのやり残しをからく考えるか、あるいはあまく考えるかの違いが人それぞれに多かれ少なかれ生じる訳だ。甘く、まあいつでもいいさ…くらいに軽く考えられれば何の問題もない。こういう人を能天気と世間では呼ぶが、それ自体は決して悪いことではないから辛く考える人よりは生きやすいだろう。私も、なるようになるさ…と、物事は軽く考えるようにはしている。それでもいろいろと諸事は起こるのだから、人生は甘くなくつらい。^^

 とある会社の夕暮れ時である。退社時刻のチャイムが課内に響き渡っている。

「おっ! もう、こんな時間かっ!」

 中堅社員の豚園ぶたぞのが手首を見ながらつぶやいた。

「豚園さん、今日はどうされるんですっ!?」

 その声に気づいた若手社員の串川が隣のデスクから声をかけた。

「いつもなら、どうだこれからっ!? と声をかけるんだが、生憎あいにく、今日はやり残しがあってなっ!」

「そうですか…残念っ! 今日は牧場屋まきばやが飲み放題なんですがねっ!」

「なにっ!! それを早く言わんかっ! やり残しはなかったことにするっ! 今日は、これまでっ! 行こう!!」

「はいっ!!」

 何の問題もなく、やり残しは反故ほごにされた。

 やり残しという物事は、動物本能には勝てず、甘い辛いの尺度を超え、弱いのである。^^


                  完

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