表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/100

(100)程々(ほどほど)

 (あま)くも(から)くもない程々(ほどほど)という加減が人の世では(むずか)しい。格言(かくげん)めけば、━ (すべ)からく 中庸(ちゅうよう)をもって ()しとす ━ とかなんとか言うが、どうしてどうして、その程度が非常に難しいのである。時間だと頃合いと言うようだが、今日はこの短編集を終わるにあたり、甘くも辛くもない程々という得体の知れない程度を探ろうと思う。このクソ暑いのに…と思われる方は、水浴びなどされてはいかがだろう。^^

 とある関西の普通家族の一コマである。

「もうっ! 兄弟喧嘩(きょうだいげんか)は、ほどほどにしときっ! せっかく昼寝してんのに、寝られへんやないのっ!」

 母親の一喝(いっかつ)があり、小学生の兄弟二人は急に借り物の猫になってしまった。ニャ~~ァ…その後、沈黙ということである。^^

 五分後、弟が兄の耳元へ近づき、ボソッと小声で(つぶや)いた。

「兄ちゃんが悪いんやでっ! (かず)が奇数なら、フツゥ~余ったら自分が取るやろっ!」

「ほんなん誰が決めたんやっ! そこは『兄ちゃん、どうしよ?』やろっ!」

「どうしよて、余ったもんはどうもならんやんっ!」

「どうもならんかて、そこはひと(こと)()くべきやっ!」

 そこへ母親が団扇(うちわ)をパタパタしながら寝返り、ひと言、二人を攻めた。

「ほんまにもうっ! ほどほどにしときて()うたやろっ! お母ちゃんなっ! よう寝られんやったら、晩のオカズ作らへんでっ!」

「…と、ゆうことは、残りもんっ?」

「決まったぁ~るやないかっ!」

「兄ちゃん、決まったるみたいや…」

「…ほやな。ほどほどにしとこかっ!」

 ほどほどとはこんな感じで、甘くも辛くもなく(おさ)まる人々の折り合いの程度なのである。

 私も、とうとう駄文を百話も書き連ねてしまったので、ほどほどにしよう! と思う。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ