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(1)恋
皆さんにも甘いもの、辛いものの嗜好は、少なからずお有りのことと思う。これから綴るのは、そういった甘辛いお話の数々である。言っておくが、決して食べ物だけのお話ではない。あるときは心に沁みる甘辛い出来事、そしてまたあるときは、人や社会との触れ合いの中で起こるユーモアのお話である。まず、その最初として恋のお話だ。風薫る五月となったが、決して鯉幟の鯉ではない。^^
とある小学校の運動場である。小学二年生の男児二人が、なにやらヒソヒソと話している。
「平崎君、またチヨちゃんに振られたそうだよっ!」
「平崎君は、どうも振られ癖がついてるみたいだねっ!」
「そうそう! すぐ好きになって、すぐ振られるっ!」
「ったくっ! あれが恋なのかなっ!?」
「僕に言われても…」
「まあ、そんな感じが平崎君なんじゃないっ?」
「そうかもっ! 草野球で三振ばっか、してるし、甘いんだよ、きっと!」
「甘いのが好きなんだ、平崎君…」
「うんっ!」
恋は甘いと振られて辛くなるようだが、すぐ復活するらしい。^^




