ミライの私に対する過去のワタシの手紙
「またあした!」
そう手を振る君を信じたくない。
「また今度!」
そう笑う君を信じたくない。
今の私はそう思うでしょう。
伝わってください。
"ミライのワタシ"
今の貴女の頭にあの子は残ってますか?
ニコニコと笑う、彼女の姿が。
私は離したくても離れません。
私に助けを求めたあの悲鳴を。
泣いて叫んだあの場を。
なんで取り残してしまったのでしょうか?
届いてますか?
"ミライのワタシ"
「なぁ、なんだこれ?」
「えっ?……何これ…」
私の部屋から謎の手紙がでてきた。
「ミライのワタシへって書いてるぜ?」
「やめてよ気持ち悪いなぁ…」
ごめんなさい。
ムカシのワタシ。
私はもうワタシじゃない。
思い出したくない。
地獄過去もある。