表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電子の絆  作者: 刺身
天才少女
6/19

6 鍵は3つ

「電子の絆はセックスを武器にしてるわけじゃん。」アンリが帰りのファーストクラスの中でケンに言った。「お前、女子高生がそういうハシタナイこと言うな。」「でさ、他に武器になるものってなにがあるかな?」「うーん、たしか世界大戦のあったころに支配者層が考えてたらしいな、そういうこと。シネマ、スポーツ、セックス、だったか。」「なにそれ?」「人を洗脳する一番早い方法がその3つだって。まあようは娯楽だな。」「ケンは具体性に欠けるんだよ。」アンリはシャンパンをラッパ飲みしている。


空港につくとピアスまみれの女が声をかけてきた。「お前桂杏里か?」「あんた誰?」アンリがムッとしていると女は笑った。「お前のお姉ちゃんだよ。年はお前の5つ上だ。いきなり死んだはずの父親から連絡があってお前のボディガードを頼まれた。」「ボディーガード?お姉ちゃんなの?」「中卒で自衛隊入って色々銃器ぶっ放してるし、護身術の類ならそこらの大男にも負けない。」「自衛隊ってピアスOKなの?」「今は格闘技っていうの?あれの一応プロやって飯食ってる。試合の時は外すけど試合以外ではつけてる。アピールポイントなの。」「格闘技?えっ!?ケン!さっき言ってた支配者層が民衆を洗脳しようとするときに利用した3つってセックスとシネマとスポーツだよね。スポーツをどう利用するの?」ケンは動揺してまごまごしている。アンリの姉は続けた。「あんたもアタシと同じで頭ぶっ飛んでるね。アンリ、アタシの名前はリサ。ボディガードの枠を超えて協力してもいいよ。」


「ひとまず。」アンリはリサに詰め寄った。「ロゴよ。」「ロゴ?」ケンとリサが不思議そうに聞いている。「アタシの戦いにふさわしいロゴマーク、いいのないかな。だってどこの団体だってその団体を代表するロゴマークがあるでしょ?ブランドってことよ。」リサが言った。「アタシ、背中に核エネルギーのマークのタトゥーしてるよ?」「姉ちゃん頭おかしいな。」アンリはゲラゲラ笑った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ