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日常は視点を変えれば異世界だ  作者: 猫じゃらし
1/1

異世界、それは日常

短いのでサクッと読めると思います。

皆さんは、異世界へ行ってみたいと思った事ありませんか?

剣と魔法の世界、俺TUEEEE!な世界、いろんな種族のいる世界など、たくさんありますが全て妄想、幻です。

そして、異世界に憧れる人たちは自分たちの暮らすこの日常を、つまらないと感じていると思います。でも、日常は視点を変えれば異世界になります。剣と魔法の世界でも、俺TUEEEE!な世界でも、いろんな種族のいる世界でもない。ただ、異世界ではある。少しでもこの日常を、楽しんでもらう。これは、そんなお話...。


~フィギュア~

私は定価1万500円のフィギュアのルル!ある日、きれいな箱に入れられ段ボールに丁寧に包装され、数日後にある人の家につきました。その人は私をとても丁寧に箱から出し、とても嬉しそうに私を部屋に飾りました。

その人は毎日、「おはよう」「行ってきます」「ただいま」「おやすみ」と私に言います。私も毎日、その人には聞こえないけど「おはよう」「行ってらっしゃい」「お帰り」「おやすみ」と言います。その毎日がとても幸せでした。

でも、ある日その人がとても嬉しそうに、とても大切そうに段ボールを持ってきました。そしてその中から出てきたのは、「プリプリ!魔法少女ルル‼」に登場する私のライバル、メメ...でした...。

んんんんんんんんんんん????????はぁぁぁぁーーーーー!

「ふっざけんなぁぁぁーーー!あんたにとって一番は私でしょうがっ!そりゃあキャラクター人気投票では、2票差で私が負けたけど...。けどぉぉぉーーー‼」

私は思わず叫んでしまいました。だって仕方ないじゃん!

「あっルルちゃんだ~。どうしたの急に叫んで。」

イラッ。

「あ、わかった~。ご主人様を私に取られると思ったんだ。」

ブチッ。

「ま、仕方ないよねw人気投票イ・チ・イだもんねw」

ブッチィィィィーーーーーン!

「は?なぁにがご主人様だぁ。あんな僅差でなぁに調子乗ってんのー?マジワロタwwww」

「ふっ。何と言おうがメメが一番なの!現実を見なさいなww」

「くぅぅ...。このぶりっ子、バカアホカス略してバアカ!」

私が我を忘れ暴言を吐いている時でした。

「やっぱ、メメ可愛いな~。人気投票一位なだけはある!」

え?嘘でしょ!そんな...。えぇぇーーーー!!!!

「やっぱりメメの勝ちだね!イエイ!」

あの嬉しそうな顔は何だったの?そんなすぐに乗り換えちゃうの?この...浮気者!!もう嫌い!!

この時初めてあの人の事が嫌いになりました。でも、次の言葉で180度変わりました。

「いや~、でも残念だったな~。ルルちゃんに投票したけど2票差か~。」

え?うそ...。もぉ~大好き///

この時初めてあの人の事が大好きになりました。バンザーイ!バンザーイ!

「ルル、良かったね!」


~靴下~

どうも僕たちは靴下です。小学二年生の靴下です。この柄は彼の学校で流行っている「戦隊ヒーロージャージレンジャー」です。かっこいい!

さあ、今日も学校の時間です。そして、地獄の時間の始まりでもあります...。

僕たちを履いた彼は、玄関へ向かいます。そして、彼のお気に入りの靴に僕たちを近づけます。

「くっせぇぇぇぇーーーー!」

「ぐっ...。た、耐えるんだ左!」

これが地獄その一。靴の中。子供の靴って、な~んか臭いんだよなぁ...。

数十分の地獄を耐え抜き、学校に到着。ここで上履きに履き替える。まぁ臭いが、靴よりはましである。

給食を食べ終えお昼休みになった。さぁ始まるぞぉ...地獄その二。お昼休み。

お昼休みは殆どの男子生徒が外で遊ぶ。勿論彼もだ。外で遊ぶと言うことは、あのくっせぇー靴を履き運動をして、汗をかく!!

「もう...ダメだ。どんどんジメジメしてきて、今にも気を失いそうだ...。」

「が、頑張るんだぁ...ひ、左...。」

三十分の地獄が終わり午後の授業が始まった。だが、安心してくれ!午後の授業と下校を耐えれば洗濯という天国が待っている。

「もうちょっとだね!右。」

「そうだな!左。」

そして僕たちは家に帰還した。殆ど死んでいるが、まだ死んでいない!ここで母親がいつもの一言

「おかえり、汗かいたでしょ。お風呂入りなさい。」

この人は女神だ。

「あぁ今日は昨日遊ぶ約束した友達と遊ぶから帰って来てからでいい?」

え?

「そうなの、じゃあ気を付けて行ってらっしゃい。」

えぇ!そんな...。靴履かないでっ!嫌だっ...。やめてぇぇぇーーーー!!!!

「「ひでぶっ。」」

地獄その三。「学校終わったから、遊びに行ってくる!」




妄想爆発しろ!

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