表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

新しく作ってみました

さてと、あの爺さんが世界を作り直す道具って言ってたんだが一体何があるのか...まずこれは何だ?神パッド?見た目は完全にスマホと一緒だな。それと神電話...完全に黒電話だぞこれ...っ!しかもこれコードレスタイプだから使えないじゃないか!あの爺さんこれをどう使えっていうんだ!仕方ない...このバカみたいに分厚い説明書でも読んでみるか...


《世界を作り直そうマニュアル》


ええっとなになに...まずは神パッドをつけて周囲の地図を見てみよう。電源をつければいいみたいだがこれ電源スイッチがないぞ。どうつけるんだ...


《神パッドのつけ方》まずは思いっきり振りましょう。そして5秒振った後に画面を3・3・7のリズムでタッチすると電源が入ります


恐ろしくめんどいな!なんでわざわざつけるだけでこんな苦労しなきゃいけないんだ...とりあえずやるか。5秒振って3!3!7!...お、ついた。しかし毎回つける度にこんなことしてたら大変だぞ...ほか見つける方法はないのか?


《神パッドのつけ方》※補足、先の方法が面倒な方は神パッドに向かって、ハロー神様、と言ってください。そうすればつきます


音声認識でつくのかよ!じゃあそっちをメインにすればいいのになんで面倒な方をメインにするんだ!まったくあの爺さんは色々おかしいな。えっと、つけたら次は何するんだ.


《これで講座はおしまい♡君も一流の創造者だ!》


はい?これってどういう...って!このマニュアル最初のページだけで後半全部あの爺さんの写真集じゃねーか!これいらないからもう少し説明することあるだろ!?仕方ない...とりあえず少ない情報でなんとかやっていくか。あの爺さん今度あったらしばこう...


一夜は神パッドの画面に目を向ける


えっと...ふむ、この項目から自分のやりたいことを選べばいいんだな。まずそうだな、家だ。自分の住むとこは必要だからな。[創造]アプリを起動してっと...なんでアプリの起動にOP(オープニング)ついてるんだ...まったく無駄なとこにばっか力入れてんなぁ...


「初メマシテ創造主様、今回ハ何ヲナサイマスカ?」


人工知能搭載で音声ガイド付きか、これならすぐに使えそうだな


「今回は家を建てる。俺一人で住む程度の」


「デハ、検索欄二ゴ希望スル家ノ設定ヲ入力シテクダサイ」


自分の要望に合わせて作ることができるのか、まぁ創造て言ってるぐらいだしこれぐらいできなきゃ世界を作り直すなんてできないな。えっとこの一覧だな、設定できる項目は結構多いんだな。そうだな...じゃあ


『サイズ:中、材質:木、コンクリート、追加オプション:一人暮らし、自給自足』


っとこんな感じだろう。まぁまだ細かい設定はしたいがまず一つ作ってみてそれからだな。それじゃ実行っと...


ボタンを押すと一夜の目の前に一瞬にして二階建ての家が現れた


さすがにすごいな、これを目の当たりにすると創造ってのもあながち悪くない。さてと、さっそくできた家なんだが...この家どこかで見たことあるな


「ってこれ俺が前の世界で住んでた家じゃねーか!」


しまった。つい声を出して突っ込んでしまった。しかしあの要素でランダムに生成してなんで俺の家が作られるんだ...そういえば自給自足ってつけたけどその要素はどこに...おっ!ソーラーパネルか!これなら電気を使うことができるな。他にはっと...家の後ろに畑ついてんな...まぁ自給自足っていれたんだしこれぐらいが妥当か


一夜は自分の家に入っていく


内部まで完全に俺の家だな...使い勝手のわからない家になるよりは断然ましだけどさ、異世界っていうんだからそれっぽい要素は組み込むべきだったろうか...次に作る家は異世界っぽいデザインにするばいいか。さてと、とりあえず自分の部屋に行くか


階段を上がり二階に登っていく。そして自分の部屋のドアを開けた


......なんで執事がいるの?


「初めまして一夜様、私は神より一夜様のサポートするよう遣わされた執事でございます。セバスチャンとお呼びください」


家の設定の時に執事のオプションはなかったからな...聞いた限り神の計らいってやつか。サポートがいるのは嬉しいしな


「ええっとセバスチャン?さっそく一つ聞きたいことがあるんだが」


「なんでございましょうか」


「あの爺さん...もとい神と話すことってできる?」


一夜はセバスチャンから説明を受けあの爺さん...神と話すにはあの黒電話を使うらしい。しかもあれコードレスついてるけどダミーだったらしい、まったくいい趣味してやがる...


「神の電話番号は0120-783-640でございます」


まさかのフリーダイアル!しかもその電話番号よそで聞いたことあるやつ!よくテレビで「悩み、無用」とか言ってる奴のだよ!...いいさ、かけてやるさ。


一夜は黒電話に番号を入力していく


ジリリリリリリリリリ


「はい、こちら神様です。只今留守にしています。ご要件の方はまた後ほどおかけください」


いない...だと...!?今のさっきまで話していたのにもう出かけやがったのかあいつ...仕方ないあいつに文句言うのはまた今度だな。そういやセバスチャン神の使いっぽいけどもしかして


「なぁセバスチャン、セバスチャンって天界に行けたりする?」


「はい、創造の様子を報告するために戻れます」


報告...てことはサポート兼お目付け役ってとこか。戻れるって言うんなら話は早い


「セバスチャン、これあいつ...神に返しといてくれ。それと一発ぶん殴っといてくれ、そうでもしないと気が収まらねぇ」


一夜はそういって《世界を作り直そうマニュアル》を差し出した


「わかりました、定期報告の際に返しておきます」


よし!これで完璧だな。そうとなればさっそく異世界生活を満喫してやるぜ...っとその前に


「セバスチャン、神パッドの詳しい使い方教えてくれ」


「わかりました。では詳しい使い方をご説明します」


説明してもらえるんならあのマニュアルやっぱりいらなかったな...まぁとにかくこれが俺の異世界生活の第一歩だ。俺がこの世界を作り直してやるぜ!...その前にトイレ...

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ