チキンな恋
どうでもいい話ですが、この作品は3稿目です。実際はもう少し短かったです。
「君のことが好きだ」
俺こと、小金井明彦はクラスメイトの中野みらいに告白をした。
場所は放課後の教室。夕焼けがとてもきれいな時間で教室の中はオレンジっぽい光によって明るくなっていた。
「小金井君? 今、なんて言ったの?」
彼女は聞き返してきた。俺の顔はリンゴのように真っ赤であり顔は熱かった。しかし、覚悟を決めてもう一度言う。
「君のことが好きだ」
俺の言葉を聞いて彼女は驚いた顔をしている。
「え!? 私のことが……私で本当にいいの?」
「うん、君じゃないといけない」
俺は素直に本音を言う。この言葉は偽りのないものだ。
しかし、次の瞬間俺が予想していないようなことを彼女は言う。
「私ね、実は火星人なんだ」
彼女は急におかしなことを言った。
そして、彼女は自分の手で顔に触れるとそのまま皮を剥がし……
「うわあああああああああああああああ」
俺はそこで目を覚ました。背中から冷たい汗が嫌なほど流れている。
「なんだ。夢だったのか」
俺はさっきの恐ろしい夢について考える。俺は今日、ずっと好きであった中野みらいに告白をしに行く予定であった。
俺は少しの間考える。
「……告白をするのをやめるか」
こうして俺の恋は実らない。