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ウォシュレットなんてありえない

トイレで丸々一話なんてありえないですね、短いですけど。

ソフトにしたつもりですが、生々しい描写もありますのでご注意を。

腹が減ってはなんとやらで、朝ご飯なぅ。


色々とあったので朝食というよりブランチな時間だが。

ブランチといっても、うちは朝は基本的に和風。ご飯に味噌汁に納豆に卵に焼き魚におひたし。うまいです。

微妙に現実逃避を始めてるのは自覚している。



「じゃあ父さんは役所に行ってきます、すぐ戻るからね!」


抱きついてきた。現実に戻された。だから苦しいって、おっぱいつぶれる!


『食事中に危ないでしょ』と母さんの右フックが、父さんのテンプルに炸裂した。そっちの方が危ないと思うけどなあ……。



食後はボーッとテレビを見る。月曜の昼間は面白い番組はやってないな。テレビ自体あまり見ない方だけど。現実逃避、現実逃避。



「アキラ、いつまでパジャマでいるの?いい加減に着替えてきなさい」


現実逃避を邪魔された。


着替えなんかよりもっと切実な問題を、一生懸命忘れようとしてたのに。正確には我慢してたのに、だが。


トイレに行きたい。



実は結構前から限界に近かったが、思春期の男子として、行っていいやら悪いやらで、ひたすら我慢していたのだ。


あるべき物が無いからか、男の時より我慢がきかない気がする。しかし……しかしもう限界だ!母さんに相談しよう。



「……トイレいきたい」


「……いってきなさい」


顔を真っ赤にしてトイレいきたいと母親に訴える15歳男(笑) どうしてこうなったんだろう。やば、また涙が……。



「…………………………」


「ついていってほしいの?」


「そんな訳あるかー!」


「じゃあ行ってきなさい、ちゃんと座ってするのよ」


「で、でもさあ……。その……あの…………」


「自分の体だし、すぐ慣れるでしょ。漏らしたら写真とるわよ」


「いってきます!」


母さん容赦ないな!回れ右してトイレにダッシュ。



『終わったらビデを使うのよ、清潔で気持ちいいから』と母さん。はいはい、ビデね!

バタン!とトイレに駆け込む。えっと便座をおろしてと。見なければ問題ないな、問題ない。ズボンとトランクスをさっと下ろして腰かける。急げ!結構やばい!



「はぁぁぁ……。危なかった……。はふぅっ」


我慢しすぎたせいか、中々止まらない。やばかったなーホント。この年で漏らしてたら自殺物だったな。しかも写真。がくがくぶるぶる。


うう!?なんかおしっこが、口には出せない所を垂れていく感触が!?なまあったかくて気色悪いな。えーっと、ビデだっけ?


右手にあるウォシュレットの操作パネルを見る。このボタンか。お湯が出てアソコをきれいにするんだな。よし、押すぞ。押しちゃうぞ……。ポチッと。



「ひぁぁぁぁぁあああああ!!」


オレはトイレで絶叫した。慌ててボタンをもう一回押して解除。ウ、ウォシュレットのくせにびびらせやがってえ……!


ついでに自分のも見てしまった。なんだ思ったよりショックは受けないな。細かい描写は割愛させてもらうが、なめらかな曲線で、きれいな気がする。変な気持ちにはならない。



「自分の体だし、そういう物と思えばなんとかなるかなー」


もう少し観察して調べてみたい気もしないでもないけど、やめておこう。うん、どうでもいい。やめやめ。もっかいウォシュレットにチャレンジだ、清潔にしないとな!



「んっ……これいいな、気持ちいい……」


結論としてウォシュレットは神だな。

外人さんが感動してブログに書く気持ちがわかったよ、クセになりそうだ。えーっと、あとはティッシュで拭いてと……。


何も無いってのは(正確にはあるが)やはり寂しいな。よしっ、完了!一人でトイレできたYO!

あ、また涙でてきた。オレ今日何回泣いてるんだろ……。



リビングにいったら掃除をしている母さんが『気持ちよかった?』と言ってニヤリとした。

近くにあったティッシュの箱を投げつけたら、箒で打ち返された。



もういいや着替えにいこ……。


なんか改行が反映されません、謎だ…

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