表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元おじさん獣娘の異世界無双録-規格外の魔力で好き勝手生きる-  作者: 東山スバル
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/24

015 初シャワー

 原始的な力? 一体どんな力だろうか。更に検索してみる。


『ビースト・マギア 発動すると』

『獣人がビースト・マギアを発現すると、猫との獣人であればライオンのような姿に、犬であればオオカミ、キツネであれば九尾の狐へと変化します』

「へェ。つまりおれは、ライオンになると」


 なかなか格好良い姿になれそうだ。ただ、発現するには才能か努力が必要。それに、今すぐ発現しなくてはならないわけではない。


「まぁ良いや。寝るには早すぎるけど、きょうは色々ありすぎた」


 時刻は21時10分。普段なら眠らない時間だが、この世界に来てから様々な問題に直面し、それを解決してきたので、もうおネムだった。ルイはあられもない姿で眠り、大きないびきを出すリリスに邪魔されないように、上の階のベッドに身体を入れるのだった。


 *


「……早寝早起きは良いことなのか?」


 ルイは開口一番、そう言った。まだ4時ぴったりだ。太陽光も出ておらず、空は真っ暗。

 眠剤無しで7時間眠れたので、まぁ良しとしよう。そのままルイは、洗面所に向かって歯磨きする。きのうするのを忘れていたからだ。シャコシャコ、と葉を磨き、非常に美しい女子の獣娘の顔をうんざりするくらい見る。


「髪の毛、切りたいな」


 女性としてはそこまで長いわけではないが、男性だった頃を思えば長髪も良いところだ。しかし一文無しなので、ひとまず散髪は保留しておこう。

 そして、きのう入っていなかったバスルームへと向かう。ここで始めて、ルイはTSした自身の裸体と対面する。なんとも不思議な気分になるが、もう〝勃つ〟ものもないため、気にせずパーカーとデニム、女性用の下着を脱ぐ。


「うーむ。きれいなピンク色だ」


 なにがとは言わないが、色素の抜けたきれいなピンク色だった。彼女やセフレ、風俗嬢がこれだったら、大当たりと言って良いだろう。小ぶりではあるが、あまり大きいと動きづらそうなので、これくらいで良いように思える。


「さて……」


 ルイはシャワーを浴びる。身体を洗う要領は男性だったときと変わりないが、問題は髪の毛である。なまじ長いので、しっかり洗うのに苦労する。しかもこれから乾かさなくてはならない……と思えば、女って面倒臭いと感じてしまう。ただ、シャンプーとトリートメント、ボディーソープはとても良い匂いだと感じた。備え付けのそれらが良いものなのか、獣人になったから嗅覚が良くなったのか。


 シャワーを終え、ルイは髪の毛をドライヤーで乾かす。どうせならサラサラにしたいので、丁寧に乾かしていく。


「というか、ネコ耳だけじゃなくて尻尾もあるんだよな。ここも乾かさなきゃ」


 尻尾にも毛は生えているので、ルイはドライヤーを臀部に向けるという奇妙な経験をした。


「さて、朝飯が出てくる時間でもないな。リリスは寝ているし。うーむ」


 社畜から解放されて獣娘になったのだから、それらしいことをしてみたいものだ。ルイはソファーにもたれ、これからやりたいことを考える。


「そうだ、ルーシに電話してみよう」


 あの少女は、直感だがこの時間でも起きている気がする。

 ホテル備え付けの電話機で、ルイはルーシに電話をかける。


『どうした? 早起きして』


 やはり起きていたらしい。


「いや、暇なんだよ。お金はないし、空は真っ暗。やることがなにひとつない」

『なら、仕事を紹介してやろうか?』

「なんの仕事?」

『今から1時間後に、児童売買が行われる。それを襲って、子どもたちを解放してほしい。ただ、子どもたちを連れて来る必要はない』

「いや、お、私はカタギなんだけど」

『ヒトを殺して平然としているオマエに、カタギは似合わねェよ。襲うヤツらは、どうせ死んだところで誰も悲しまねェヤツらだ。それに、なにも殺せなんて一言も言っていないからな』

「あぁ、そう。でも、私はスマホを持っていないよ?」

『しゃーない。今からホテル前へ向かう。位置情報の入ったスマホ、渡すよ』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ