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元おじさん獣娘の異世界無双録-規格外の魔力で好き勝手生きる-  作者: 東山スバル
第一章

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14/25

014 調べ物

 そんなルイの態度に、ルーシは苦虫を噛み潰したような顔になる。


「オマエ、裏社会で生きられるくらいキッパリした性格だな」

「そう? 悪くないヒトは殺したいとも思わないけど」

「悪党が相手するのは悪党だ。良いヤツなんかいねェ。どうだ、私とパートナーにならないか?」

「パートナー?」

「そう。オマエなら、クーアノンどもをなぎ倒せる。アイツらを打倒できれば、私の商売もしやすくなる。ウィンウィンってわけさ」

「そうなんだ。ま、キャメルさんからMIH学園に誘われてもいるから、考えておくよ」

「私もMIHの生徒だぞ」

「へ?」

 面食らうルイへ言う。「6年飛び級でMIHに入ったんだ。学年は高校2年生。キャメルは3年生だな」

「まぁ、君くらいの実力者なら6年飛び級していてもおかしくないか」


 ルーシがふざけているくらい強いのは良く分かったので、小学生くらいの見た目だろうと高校でもおかしくはない。アンゲルスは〝実力至上主義〟だからだ。


「ま、色々考えておけよ。人生楽しくなきゃ損だしな」


 その言葉に、ルイは口を尖らせた。


「どうした? 不服そうな顔して」

「いや……ここへ来る前のことを思い出してさ。人生なんて楽しくなかったもんで」

「けど今は、アンゲルスに転生したんだから過去なんて関係ない。だろ?」

「それはそうなんだけどさ」


 昔を思い出せば、7時出勤の11時帰りを週5回繰り返し、小便も真っ黄色になって、健康診断もかなりの異常値が出た。あのときの記憶を消し去ることはできない。


「ともかく、私とパートナーになるかは別として、MIH学園に入るのはオススメできるぞ。大人の夏休みみてェなものだ。刺激もあるし、ノルマに追われることもない」

「中身34歳だけどね」

「だから、人生の夏休みなんだよ。まぁ良いや。スマホ、持っているかい?」

「いや、持ってない」

「なら、これが私の電話番号だ」ルーシは紙に番号を書く。「なにかあったら連絡してくれ。んじゃ、また逢う日まで」


 ルーシはそう言って、うめき声しか出せないクーアノンをあえて踏みにじりながら去っていった。


「……これって、おれが逮捕されるヤツじゃね?」


 こうなると逃げるしかない。ルイは近くに防犯カメラがないのを視認し、その場から立ち去るのだった。


 *


 21時になった。特段やることはない。

 リリスはいまだ爆睡している。なんとも羨ましい限りだ。ルイなんて、睡眠薬がないと眠れないのに。


「せめてスマホかパソコンがあれば、情報収集できるんだけど」


 やたらと広いホテルの一室なので、ひょっとしたらパソコンがあるかもしれない。ルイは、2階へと登ってパソコンを探す。

 すると、


「ノートパソコン、あるじゃん」


 これは良い、とルイはノートパソコンを開く。情報を制する者がすべてを制するらしいので、ネットの情報だけでも拾っておくべきだろう。


『アンゲルス タバコの値段』


 それで良いのか、ルイ。


『アンゲルスのタバコの値段は、銘柄にもよりますが、7メニーから10メニーほどです。また喫煙率は12パーセントほどです』

「高いな。いや、日本が安いのか」


 検索を変えてみる。


『アンゲルス 獣人 主な能力』


 獣人がどんな力を持っているか、知っておかないとこれから厄介だと感じたからだ。


『獣人は、鋭い嗅覚・暗視能力・聴力の良さ・そして〝ビースト・マギア〟を使えます』


「ビースト・マギア?」


 検索を変えてみる。


『ビースト・マギアとは』


 結果を見た途端、ルイは目を細めた。


『ビースト・マギアとは、獣人の持つ原始的な力を発動させる魔術です。圧倒的な腕力と移動速度などが特徴的です。基本的に先天的なものですが、努力次第で扱うこともできます』


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