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家政婦

翌日、時間通りに訪問客が有った。

ドアのノッカーをコンコンと鳴らす前に、来客が門を潜ったタイミングで

「ライキャクデス、ライキャクデス」と魔道具が教えてくれた。

シロウが泥棒除けのほかにもいろんな魔道具を仕掛けてくれてあるらしい。

「いらっしゃいです」

「おはようございます。家政婦派遣協会から紹介されました、スーザンと申します。よろしくお願いします」

丁寧な挨拶が聞こえ、ノラの案内で年配の女性がリビングに入ってきた。

黒い髪に丸い眼鏡を掛けている中肉中背の女性だ。動き易いようにだろう、パンツ姿である。

面接は俺とイザベラ、ジミーの3人でやる心算だが、ウーコンとノラもその辺に座っている。シロウは錬金術の店に行っている。

「こちらにどうぞ」

客室に入ってもらい、イザベラが椅子を勧める。テーブルの向かいに3人で座った。

「私が代表のリードです。今日はよく来てくれました」

まあ、俺でも丁寧な挨拶はできる。

「家政婦のスーザンです。どうぞよろしくお願いします」

「一応、家事全般をお願いする心算です。食事は昼と夜を作ってもらおうと思います。

家族・・・ではないですが住人は6人。食事が不要な者が居たら、その都度お知らせしようと思います。

スーザンさんは家政婦は長いんですか」

「そうですね。10年くらいやっています。生活魔法には自信があります。お任せください」

互いにプライバシーにそれ程触れない程度の雑談を交わした。

「何か質問は有りますか」

「いえ、このお部屋を見るだけでも、防犯意識の高さが分かりますし、そういったしっかりした皆さんの元で働かせていただけるのなら、ありがたいです」

防犯意識?

シロウが施した防犯の魔法のことだろうか。見ただけでは俺にはわからないが。

「では、少しこちらでお待ちください」

スーザンを客間に残し、リビングに戻り、ウーコンとノラも交えて相談する。


「ジミーあれはどういう意味だ。シロウが防犯の魔法を掛けたことがわかったってことか」

「そういう事だね」

「ジミーのような魔眼持ちなの」

「いや、そうじゃないね。あの人は多分魔法のレベルが高いんだよ。だから、そういった気配もよくわかるんだと思う」

「俺は全然わからないぞ。イザベラやノラはわかるのか」

「そうね、なんとなくだけど」

「わかるかと聞かれればわかるです」

そうか、この二人は潜在能力が高いんだな。

「で、どうだ。雇ってよさそうか」

「感じのいい女性だと思うわ」

「うん。僕も賛成だね」

「じゃあ、雇うってことでいいな」

「いいですです」

「ああ、いいだろう」

シロウは居ないが、全員一致だな。


スーザンに声をかけてリビングに来てもらった。

「全員一致で来ていただくことを決めました。スーザンさんの方も構わないですか」

「ありがとうございます。粉骨砕身頑張らせていただきます」

嬉しそうな顔だが、凄い言葉だな。

「私はイザベラ、これからよろしくね」

「ジミーです。よろしくお願いします」

「ウーコンだよろしく」

「ノラです、よろしくです」

「改めまして、スーザンです。どうぞよろしくお願いします」

雇用を決めて、今後の来てもらう時間ややってもらう予定の家事などを伝えていると、リビングの隅でブーンという音が聞こえてきた。

一瞬、スーザンが凄い勢いでそちらを振り向いた。

リビングの隅にはシロウが立っていた。

「ただいま戻りました」

シロウがこちらに歩いてくる。

「お帰りなさいませ。家政婦として雇っていただきましたスーザンと申します。どうぞ、よろしくお願いします」

そう言えば、錬金術の店と転移陣で結ぶとか言っていたな。

俺達は咄嗟のことで動けなかったが、スーザンは何もなかったように挨拶した。

「これはご丁寧なご挨拶痛み入ります。シロウと申します。よろしくお願いします」

二人とも、やたらと丁寧な挨拶だな。まるで貴族のようだ。

「シロウ、今のが言っていた転移陣なの。吃驚したわ」

「ええ、錬金術の店にも設置できたので、試運転を兼ねて飛んできました。これでジミーも寂しくなったら直ぐアイシャに会えますよ」

「ちぇっ、子ども扱いしないでくれよ。寂しがるとしたら姉ちゃんの方だぜ」

「このお宅に施してある魔法はシロウ様がかけたものですか」

「ええ、そうです。今、錬金術を勉強中なので、力試しも兼ねて行いました。引っ越したばかりなので、おいおいもう少ししっかりしたものにしようと思いますが」

「いえ、これほどしっかりした防犯魔法はどこのお宅でも見たことが有りません。もし請負でお願いするとしたら、相当高名な魔術師か錬金術師でないとできないでしょう」

スーザンは本当に驚いたような顔をしている。

「それはお褒めにあずかり光栄です。でも、私はまだ駆け出しですので、師匠の足元にも及びません」

「お師匠様とおっしゃるとどちら様でしょうか」

「八番町でお店を構えている、エリザベスという方です」

それを聞いた途端、スーザンがにっこりとした。


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