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ゴーレム対策

「さてどうするかだが」

今まで通りウーコンとシロウにやってもらう手はある。いくらゴーレムが強くても、この二人の手に余ることはないだろう。

ただ、一つ気になるのは、ここまでのモンスターと違って、ゴーレムは過去の文明が作った可能性が高いと言うことだ。つまり、今の俺達のレベルで考えるのは危険かもしれない。とんでもない強さを持っている可能性も否定できない。

もう一つは仮にゴーレムを倒したとしても、この部屋の魔法陣が無事でいられるかという問題だ。もしあれが俺達の想像通り転移陣だとすると、それを損傷させればその先に進めない可能性もある。

「ねえ、ここまでで一度帰るってのはどうかしら」

「え、それはねえよ。折角ここまで来たんだし、お宝前に帰るなんて言うなよ」

施主が不満そうだ。

「まあ、ここの場所は把握できたから、シロウの転移で戻るってのはありだろうが、それでも俺達が戻ってる間に何かが起きる可能性もなくはない」

「何が起きるですか」

「杞憂かもしれないが、例えばほかの冒険者が搔っ攫っちまうとか、倒したモンスターが復活するとかかな」

まあ、何が起きるかわからないという不安だな。

「じゃあ、ここで飯にしようぜ。結構暴れたから腹も減ったしな」

「そうだな、一休みしてからの方が冷静な判断ができるだろうしな」

俺達は転移の部屋の扉を閉め、外への扉は開けたままにして食事の準備をした。

食事の準備と言っても、マジックバッグに入れてきたものを出すので、それほど手の込んだ料理ではない。まあ、糒なんかよりはましという程度だ。鮮度はいいしな。

複数のマジックバッグなので容量は多い。テーブルやイスも出して、そこで食事を始めた。

「ゴーレムの居る部屋の横で食事なんて、大丈夫かな」

ジミーはそわそわしているが、流石に冒険者のメンバーは落ち着いているようだ。

「中にさえ入らなければ大丈夫でしょう」

「大丈夫です」

呑気と言った方がいいのかもしれない。

「シロウはゴーレムを作れるか」

「そうですね。エリザベス師匠のところで基本は習いましたので、作るだけなら作れますね」

「じゃあ、ゴーレムがどうやってできているかはわかるんだよな」

「そうですね。概ねわかると言っていいでしょう」

「あの部屋のゴーレムをウーコンとシロウが先行して潰しちまった場合、あの転移陣らしい魔法陣が傷つくかもしれない。戦わずにゴーレムを従わせることはできないか」

「凄いことを考えますね」

シロウは少し天井を見るようにして考え込んだ。

「私としてはあのゴーレムを壊してしまうより、研究したいという気持ちが強いのですが、仕組みや材質も全くわからない状態であれを操れるかと言えば難しいでしょうね」

「駄目か」

「駄目とは言いませんが、いろいろテストしてみないとわかりません」

「じゃあ、テストはできるんだな」

どんなテストか想像できないが。

「中々その気にさせますね。元々研究はしたいので、任せてくれるなら、試してみたいことはあります」


食事を終えて、もう一度部屋の外からじっくりとゴーレムを観察した。

太い胴体に太い足、太い腕、そして太い頭部が付いている。

それぞれ円柱と球の中間と言ったところか。

眼のあるべき位置にも何かほかの部分とは違うものがあるようだが、はっきりとは見えない。

人の体が関節で分かれているように、ゴーレムも関節で部分部分に分かれるようだが、太いので、その関節が自在に曲がるようには見えない。

足首にあたる部分から下は安定性のためか少し大きく円盤状になっている。

手首にあたる部分から先は筒のようになっている。

俺達はテストの準備を始めた。

イザベラとノラはジミーを連れて階段の下まで降りて、危険を避ける。

俺はその後ろに位置し、外側にも注意をする。今のところ異変は感じられない。

「ここからなら部屋の中がなんとか見えそうですです」

ウーコンは外扉の辺りに居て、いつでも応援に入れるような体制で待つ。

そして、シロウは二つの魔剣を手に、ゴーレムの部屋の扉を開けた。

「まず、部屋に入るとどうなるか試してみます。動き出して外に出てくる可能性もあるので、気を付けてください」

今後の動きがわかるようにシロウが大声で喋る。こちらの部隊は緊張の度合いが高いが、ウーコンはワクワクしているのが気配でわかるな。

シロウが剣を下げたまま、右足を室内に踏み入れた。

すると、どこかでブーンというような低い音が聞こえてきた。

「ゴーレムは未だ動いていませんが、何かスイッチが入ったような感じがします」

シロウはそのまま右足を室外に戻す。

すると重低音は鳴りを潜めた。

「もう一度入ります」

シロウが再び足を踏み入れると、やはり、ブーンという音が聞こえてきた。

「左足も入れます」

シロウが体全体を部屋に入れると「ガシャン」という音がいくつも聞こえた。

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