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メンバーの実力

翌日、シロウも目覚めてから、俺達は軽い朝食をとりながら、ミーティングを行った。

「まずは皆さまにお礼を申し上げたい。まことにありがとうございました」

うん。シロウの言葉もやはり訛りが有るな。

「この世界に移ってきて直ぐの危険な場所から移動させていただき、その後も寝食の世話もお掛けして感謝するばかりです」

「まあ、それはいいさ。俺達は多かれ少なかれ事情がある。助け合うのはいいことなんだろ、俺はこんないい気持になったのは仲間ができたからだと思っている。だからシロウだけじゃなくてみんなも気にしないでくれ。まあ、お互いさまってやつだな」

俺は周りを見回した。だいたい首を縦に振っていてくれる。

「それでこれからの話だ。まず、ウーコンとシロウは異世界からやってきた。そして、ウーコン、イザベラ、ノラは種族がそれぞれ違う。俺は今までソロだったので、パーティのことはよくわからない。まあ、それは異世界の二人も同じだが。

で、とりあえず最初に出会った4人でもうパーティ登録をしてあるわけだが、シロウ殿もそれでいいかどうかということからだな」

「私はパーティどころか正直この世界のことはわからないことだらけです。どうも話から聞くと、「冒険者」か、それで魔物を退治していけば生活が成り立つということのようですが、私の力が少しでも役に立つなら仲間に入れていただきたい」

シロウは深々と頭を下げた。

「それと、もし仲間にいれていただけるなら、シロウと呼んでいただければありがたい」

うん。シロウは身分もあったようだし、火の国での呼び名の通り殿を付けていたが、呼び捨ての方が気楽だな。

「そうだな、シロウ殿、いや、シロウの言う通りみんな呼び捨てで行こうぜ。仲間なんだから」

「えーと、リードさんのこともリードと呼ぶんですか」

ノラが首を捻っている。

「そうだ。これからはそう呼んでくれ」

「では、リード。これからよろしくお願いしますです」

「ああ、よろしく頼むぜ」

「私はシロウで構わないのですが、皆さんも同じようでいいのですか」

「ああ、ちょうどいい機会だ。よく言ってくれたって感じだな」

「俺のことは斉天大聖様と呼んでも構わないぞ」

「何言ってやがる。お前はウーコンだよ」

「そうか。残念だな」

ウーコンは本当に残念がっているみたいだな。ギャグをかましているわけではなかったようだ。

「それで、シロウはどんあ具合に戦える。ああ、いや、ほかの者から言っていった方が言いやすいか。

まず俺だが、簡単に言えば魔法剣士だ。攻撃魔法と多少の回復魔法が使える。Bクラスの冒険者だから剣の方も自信があるぜ。

次はウーコンだな」

「俺の得物は如意棒だ。棒術ってやつだな。あと、こっちでは魔法とか魔術って言うようだが、火や水の術はもちろん使える。得意は身外身の法だな」

「まあ、こっち風に言えば、分身の術だな。ウーコンの分身が何十人も出てくるんだ」

「それは凄いですです」

ノラが驚いて猫耳をピコピコさせている。

「次は私でいいかしら。私はエルフだけど斥候型の剣士と言ったところだったわ。でも、リードに出会って、今までできないと思っていた攻撃魔法もできるようになってとても感謝しているわ。回復魔法も得意じゃなかったけど、魔力を練ればそれもできるような気がするわ」

「では、次は私ですね。私は回復魔法が得意です。村では聖女様と呼ばれていました」

これは以前も聞いたが、どうも眉唾に思えてしまう。

「攻撃魔法は得意ではありませんが、魔力を短剣に流すことで接近戦は戦えます」

一通り自己紹介が終わった。次はシロウだ。

「なるほど。皆さんが実力者揃いということがわかりました」

シロウが周りを見回した。

「私も皆さんと戦い方は似ている気がいたします。剣は免許皆伝を受けていますが、それほど実戦を積んでいるわけではありません。魔術は相手の目を晦ます程度のことしかできませんが、転移の魔術が使えますので、移動は便利かと思います」

「俺達を跳ばしたあの魔術か」

「いえ、あれは転移の外法でございますが、違う次元へ移るもの。なんとかうまくいきましたが、なかなか危険な術でございます。転移の魔術はこの世界の離れた場所に移動するだけですので、ある程度安定した移動ができると思います」

へえ、移動か。転移陣てのがあることは聞いているが、そういう感じだな。ウーコンのキントウン以上に便利だな。

「なるほど、じゃあ、早速シロウの実力をみに行きたいところだが、まずは装備だな。シロウの装備をそろえるところからだ」


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