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新メンバー

「ここが皆さんのハウスですか、綺麗なお宅ですね」

「ああ、そこのソファで体を休めてくれ」

個室は3部屋あるが、とりあえずリビングで休みながら話をした。

「ノラはあいつらとは長いのか」

「そうですね。3ヶ月くらいパーティを組みましたです。最初はそうでもなかったですが、私の役割が求められているものと違ったので、段々扱いが悪くなってきましたです。最近は雑用を全部押し付けられていましたです」

なんか聞いたような話だな。

「へえ、どんな役割を求められたんだ」

「斥候ですね。私は猫系の獣人なので、まあ、すばしっこいと思われたみたいですが、実はどんくさいので、がっかりしたみたいです」

「得意は何なんだ」

「回復系の魔法ですね。村では聖女と呼ばれていたんですよ」

猫耳の聖女か。

「ノラの話し方は随分丁寧だが、変わっているな。猫耳族はみんなそうなのか」

イザベラも気になっていたようだ。俺も聞いてみたかったんだが。

「そうですね。村ではこんなもんですよ。方言ですかね。イザベラさんも変わっていますよね」

「うん?私は全く標準語だろう」

「いえ、だって女性なのに、男みたいな喋り方じゃないですか」

「ああ、これか。エルフは性別はあるが、中性的なので、男女で喋り方に差がないんだな。まあ、私は人間の魔法学校で標準語を習ったことがあるから、女性言葉も喋れるわよ」

喋れたんだ。まあ、その方が色気があっていいかな。


「ところでノラ、今日はゆっくり休んで、後で美味しいものでも食べに行くとして。明日なんだが、俺達はあのダンジョンにまた行く予定なんだ。お前は辛いだろうからここで留守番するか」

ノラはすこし考え込んだ。仲間に裏切られたのはショックだろうな。

「あのお、まずは改めてお礼を言いたいと思いますです。見ず知らずの私を助けていただいた上に、今日はこちらに泊めていただけるなんて、感謝感謝です」

「あら、気にしなくていいのよ。私もこの二人におんぶにだっこなの。私達にできることでお礼をしていきましょう」

うんうん。早速女性言葉になっている。結構なことだ。

「ありがとうございますです。それで、聞きたいんですが、私も仲間に入れてもらえるってことなんでしょうか」

「そうだな。ウーコンいいだろ」

「もちろんだ。こんなかわいい子が仲間なら、戦う甲斐が有るってもんだ」

うん。ウーコンはノラが気に入っているようだ。獣人同士でいいんだろうな。

「ありがとうございます。それでは、明日は私も一緒に行かせてくださいです。足手まといかもしれませんが、精いっぱい頑張りますです」

「そうか、辛くはないのか」

「今日、休ませていただければ十分です。あの人たちのことはさっさと忘れてしまうです」

「そうね、それがいいわ」


夕食は少し奮発して上等な店に行った。帰りにイザベラとノラは共同浴場に寄ることにして、俺達は先に家に戻った。

「ウーコンはノラが気に入ったようだな」

「ああ、そうだな。可愛い子じゃないか」

俺はどちらかと言えばイザベラ派なので、ちょうどいいな。


翌日、ギルドに行き、ダンジョンに向かう前に、ノラをパーティに加入させる手続きをした。


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