表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

102/118

剣と防具

ジミーは店を出す準備を着々と進めていた。

一週間経ったので、俺も剣と防具が出来ているはずだ。

しかし、楽しみなような、行きたくないような、複雑な気分だぜ。

「リード、なに難しい顔してるのよ」

「ああ、そろそろ剣と防具ができあがるころなんだが、あの二人に会うことを考えると憂鬱でな」

「あら、それじゃあ私も行ってあげるわよ。この間は行けなかったし、二人なら大丈夫でしょう」

「おお、助かる。恩に着るぜ」

俺達は二人で出かけた。飛行術で、まず、アウルヴァングルの店に向かった。

「こんにちは」

「おお、来たか。できてるぞ、おっ、今日は女連れか。やるな、お前」

「仲間のイザベラです。みんなと来た日は別の用事で来れなかったんです」

「イザベラです、こんにちは。こないだは来られなくて残念でした。お会いできて嬉しいです」

「そうか、そうか、俺も嬉しいぞ」

アウルヴァングルは満面に笑みを浮かべた。わかりやすい女好きのようだ。

「防具を見せてもらえますか」

「おお。これだ、これだ。うまくできたと思うぜ」

軽鎧、小手、レギンスなど、どれも素晴らしい出来だ。名人がアダマンタイトを使えばこんないい物ができるんだな。

「つけてみてもいいですか」

「おお、つけてみてくれ」

アルヴァングルはさっと境のカーテンを引いた。即席の試着室だ。

身に着けるとぴったりして、益々、いい防具だという実感が沸く。

「いい感じですね。その辺のモンスターの攻撃なら、受けても弾き飛ばしそうだ」

「見た感じもいいわね、似合ってるわよ」

俺はもう一度着替え直し、防具をマジックバッグにしまって、料金を払った。

「ありがとうございました」

「おお、毎度あり。嬢ちゃんは作らなくていいのか」

「まあ、嬢ちゃんだなんて。

また、今度お願いするわ」

「そうか、待ってるぞ。

ああ、それと、残りのアダマンタイトはもらっとくぞ」

「はい、使ってください」

「なんだ、名人に使ってもらえてありがたいくらいの世辞は言わないのか」

「名人ってことは言わなくてもわかっているでしょうから」

「ふん、美味いこと言うな」

何とか切り返して、無事に店を出た。

「ありがとう。イザベラが居てくれるだけで、親父さんの機嫌もよかったみたいだ」

「そうなの。癖はあるかもしれないけど、良さそうなドワーフなんじゃない」

「まあ、問題は次だな」


「こんにちは」

「何しに来やがった。女連れで、駆け落ちの相談か」

「違いますよ。そろそろ剣が出来ているかと思って」

「こんにちは、イザベラと言います。リードとは同じパーティの仲間なんです。

剣造りの名人にお会いしたくて付いてきちゃいました」

「なんだ、うまいこと言いやがって、まあ、名人だけどな」

グレンディルは赤くなっている。アウルヴァングル以上の女好きのようだ。

「剣はできてるぞ、これだ」

グレンディルは真顔になって、鞘に入った剣を持ってきた。

「抜いていいですか」

「当たり前だ、抜かなきゃわからないだろうが」

一言多いよな。

スラっと抜いて、両手で支えながら刀身を眺めた。

「これは凄いな」

思わず息を呑む。青みがかった刃は澄んだ湖を思わせるようで、それでいて力強さを感じる。

「親父さん、試し斬りさせてもらえませんか」

「俺はお前の親父じゃないが、いいだろう」

いちいち余分だが、そんなことも気にならないくらい凄い剣だ。

持ってきてくれた太めの木材を立てて、斜めに斬った。

「んっ・・・・」

魔力の付与はもとより、俺の魔力も流していないが、手ごたえがないくらいにスパッと気が斬れた。

「凄い切れ味ですね」

「名人だからな」

「イザベラも切らせてもらうか」

同じように一度斬った木材を立てた。

「やっ」

掛け声とともに一閃。やはり綺麗に斬れている。

「ほんとう。凄い切れ味ね」

「はっはっは。もっと言ってもいいぞ」

「ありがとうございます」

鞘に戻し、大事にマジックバッグにしまう。

料金を払いながら、もう一度頭を下げる。

「お嬢ちゃんはいいのか」

お嬢ちゃんてのは定番なんだな。

「そうね。今日はいいにするけど、今の切れ味を見ると私も欲しいな。今度、材料を持ってくるわ」

「おお、いつでも来てくれ。工房を開けて待っているぞ」

今日は機嫌のいいままに済んだようだ。

「イザベラありがとう。無事に済んだよ」

「お安い御用よ、それにしてもその剣は凄いわね。私も本当に頼みに来るわよ」

「そうだな、これで益々稽古に身が入りそうだ」


「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

ぜひよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ