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同居人の女の子達は肉食乙女  作者: トン之助
第一章 同居開始編
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そうだ合鍵を作ろう!

 九条弥生さんが正式に俺の家に住む事になった。

 だが、引っ越しの準備やら今住んでいる所の契約やらでもう少し後になるそうだ。


 九条家との話し合いが終わって次の日の放課後、俺とソフィアと葉月はいつも行くショッピングモールに来ていた。

 大学が終わったら弥生さんも合流する予定だ。


 「ショーマ、今日はどうしたの?」

 「ん? あー言ってなかったな、今日は皆の合鍵を作ろうと思ってる」


 今日ここに来た理由はその為だ。


 「この前言ってたやつですね先輩!」

 「そゆこと。これからは試験期間もあるし、休日も皆一緒って訳にもいかないだろ?だから作っておこうと思ってな!」


 「ワタシは二十四時間ショーマのそばよ!」

 「愛が重いわ。せめて寝る時は勘弁で……」


 「イヤよ! むしろ寝る時が本番じゃない!」

 「どの口が言ってる」

 「あなたとキスしたこの口よ!」


 久々にこの流れになったな。


 「あの……あの私も離しません!」

 「はいはい」


 葉月もノッてきた。


 「とりあえず三人分でいいな! 予備はあった方がいいかな?」


 俺は二人に確認した。


 「うーん……予備はいらないと思う。誰か忘れたら連絡すれば言い訳だし……ただ」

 「ですです……ただ」


 二人共示し合わせたように向き合う。

 そして衝撃的な事を言い出した


 「「鍵は五人分で!!」」



 「はっ? 五人分?」


 最近の彼女らの言動は俺の想像を軽く超えてくる。


 「うん! 五人分よ」

 「はい! 五人分です!」


 「何言ってんだお前ら……いや、マジで何言ってんだお前ら?」


 大事なことなので二回言った。


 「だって……ねぇ葉月」

 「ねぇお姉ちゃん」


 二人共ほんとに仲がいい。だがこの化学反応は良くない


 何で五人分なのか説明してくれ。


 「よし、一旦落ち着いてちょっと喫茶店に入ろうか。俺がたっぷりご馳走してやるよ! だからあの……すみません教えてください」


 後半はもう気力が尽きかけていた

 そして喫茶店に着くと弥生さんから連絡があり、ショッピングモールに着いたとの事。弥生さんが合流した後本題に入る事に。


 「それでなぜ鍵が五本必要なのか教えてくれ」

 「私も気になるわ! 私達の他にしょうくんを好きな人がいるってこと?」


 弥生さんもその情報は初めてだったらしい。


 「うん、ワタシらの学校にあと二人いるのよね」

 「ですです! 女の勘ですけどあの二人もこっち側だと思います!」

 「へぇ、しょうくんモテモテね! お姉さんちょっとヤキモチ焼きそうよ」


 弥生さんは俺の隣で肩を寄せてきた。


 「初耳なんですけど……いや……なんとなく一人は心当たりあるんですけど。その人変態で」


 「変態なの?」

 「えっ? そうなのショーマ」

 「あの……あの、ちなみにどんな変態なんですか?」


 俺は伝えようか迷ったがいずれ話さなければいけない気がして称号だけ伝えた。


 「妖怪全裸女〜どこでも脱ぎたがるドM女王〜」


 三人共目を大きく開けて固まっている。

 そりゃそうだろ、そんな変態に近づきたいとは思わない。早めに若い芽を摘むのも俺の役目だ!

 しかし……


 「なにそれ新しい人材ね! 紹介しなさい!」

 「あのあの、私の束縛術を試しても……」

 「年下がドMかぁ……しょうくんはなかなか相手してくれないし、その子も面白そう!」


 ダメだコイツらも変態だ。

 俺は天を仰いで呟いた。


 「ブランさん、どうすれ俺は強い男になれますか?」


 彼女達はこれから来るであろうその人に思いを馳せて盛り上がってる。

 念の為ソフィアと葉月に後の二人の名前を聞いたのだが、一人は完全に予想通りの変態だった。


 しかし……最後の一人に至っては予想外どころか俺の敵の名前だった…


 「なっ……黒神睦希くろかみむつきだと!?」


 そう……俺は彼女と敵対関係にあるのだ。



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