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早く帰らせろ!

「はい、入学式お疲れ様でした。今日はこれで終わりです。それと体育館の場所伝え忘れていてすいませんでした。今度からは気を付けますね。それじゃあ号令お願いします。」


そう春花先生がいうが号令は行われない。


それは当たり前だ、だって委員長なんてまだ決めていないんだもの


「なー、深治この雰囲気どうすればいいと思う?」


「あぁ、あの先生のボケか天然かわからない発言のせいでクソ空気が重いな。それに何でこんな空気になっているのかもわかっている感じもないな、勘弁してくれ。」


ほんとだ、何で入学初日から生徒と先生の間でこんな溝〝みぞ〟を作らなければいけないのだ。


そう思っていると深治が


「しょうがないここは俺がみんなのために一言いってやるか。」


「えっ?ほんとに?」


「おう任せておけうまくまとめてやるぜ」


流石深治いつも俺のことをバカにしてくるがこういう時の行動力はすごいんだよな


「先生!発言いいか?」


「はい、どうぞ!え~と?〝のざん〟くんでしたっけ?」


「いや惜しい一文字目だけは合ってる野山〝のやま〟だ」


すごい成長してる一文字は合ってる!!でも今日言われた名前って全部小学生低学年でならうよな?


「すっすいません!またうっかりしてました。アハハ…それでどうしましたか」


うっかりのレベルじゃないだろ


「あぁ、実は隣の奴から先生に伝言を頼まれてな」


うん?何をいってるんだ、こいつ?すると深治はすぅーと息を吸うと


「委員長も決まってねぇーのに号令できる分けねーだろ!!ボケ教師が!!‥‥と言えと言われました」


といい放った。


「「「‥‥‥」」」


クラスのみんなが静まり返った。


そして視線が痛い。


やめてくれ俺はデリケートなんだそんな目で見られたら溶けてしまう。


「そう……ですか、そう……ですよね、すいません。時間をとってしまって。では今日は解散します。さようなら」


‥‥‥


「グス‥」


「あ~あお前先生泣かせたな」


「てめぇー!!今日こそは殴る歯を食いしばれ」


クラスのやつらの視線なんて気にするか!今さら遅い。それならいっそのことこいつを殴る。


「〝シュ!!〟←俺がパンチを繰り出す音」


「〝グギ!!〟←俺の手が握り潰された音」


「〝パキ!!〟←俺の骨が折れた音」


「〝バシバシ!!〟←いたがる俺に追撃をする音」


「〝バシ!!バキバキ!!ドシィィィン〟←急に現れた神谷さんが深治の頭を掴み食い込ませ床に叩きつける音」


‥‥俺より深治のの方が大ケガだな……生きてるかな?‥‥そこで俺と深治の意識が途切れた。


~二時間後~


ふと俺はベッドを上で目を覚ました。


多分ここは保健室のベッドの上だろう。


「あっ起きましたか?気分はどうですか?隆二くん」


「うん、おかげ様でかなりいいよ。神谷さんが運んでくれたんでしょ?ありがとう。」


「いえいえ、むしろご褒美ですよ!」


そう顔を赤くしながら言われたどうしてだろう?


「(やっぱり隆二君の体は最高ですね!あと一時間あればもっと詳しいところまで見れたのに。)」


なんだろうすごく嫌な予感がする。


一体何をされたんだろう。


「ところで深治はどこにいるの?ここにはいないようだけど。」


「野山くんなら今は大学病院に運ばれたらしいですよ?先生が普通の人なら死んでたかもって言ってました。大袈裟ですよね。」


どうやら深治は人間じゃなかったらしい、そして素手でそれができる神谷さんも人間じゃないかもしれない。


「じゃあ深治もいないことだし今日はもう帰ろっか?」


「はい!一緒に帰りましょう!」


今日は深治がいないから安全に帰れそうだな。


「ちょっと待った!!」


扉から深治が入ってきた。


「あれ、深治?病院に行ったんじゃなかったの?」


「あぁ、体中の骨にヒビが入ってたがそんなんじゃ俺は止められないぜ!」


どうやら本当に人間をやめてたようだ。


しぶといやつめ。


「言っとくけどお前も本来ならあの世行き位の怪我をおっていたからな。ただお前はケガに慣れすぎて体の再生力が俺よりもあるからな。直ぐに治っただけだ。」


俺はいつから人間をやめていたんだろう?


「よしっ!それじゃあ帰ろうか!」


絶対に何かおこりそうだな。



春花〝はるけ〟先生は二十歳の美人の先生です。エリートです。

~~~

深治「帰りは何をしよっかなー?」

隆二「ゾクッ!?」

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