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入学式でもただではすまない!

「〝ガラガラガラガラ〟」


そう音がして扉を見てみるとそこには先生と思われる女性が入ってきていた。


「はーい!皆さん席に着いてください。」


そういわれて俺は気絶していた深治に水筒の中身(深治の)をぶちまけて無理やり起こした。


「いや、今回はまじで死ぬかと思った。頭にあたった瞬間に半端ない振動が起きて、気づいたらそこに真っ黒な空間が広がっていたぞ。」


きっと深治は時空を越えてきていたんだろう。


「はーい、おしゃべりはそこまで!先生の話を聞いて下さい。まず皆さんご入学おめでとうございます。

私の名前は春花 咲良と言います。これからよろしくお願いしますね!では今から出席をとっていきたいと思います。」


「一番!〝せきもく〟さん」


へ~〝せきもく〟さんか、めずらしい名前もいたもんだな。


そう思って返事を待っていたが、誰も返事をしなかった。


あれ?机は全部うまっているはずなのに。


そう思っていると隣にいる野山が



「なぁー、もしかして〝せきもく〟って赤木のことじゃないか?」


「アハハ、深治バカじゃないの?赤木なんて分かりやすい名前間違えるはずが……」


「先生、主席番号一番なら僕のことだと思います。あと読み方は赤木(あかぎ)です。」


「……」


その瞬間教室の中になんともいえない微妙な空気がながれた。


気まずい、なんて気まずいんだ。


まさかあんな間違え方をするなんて…


「なっ?俺の言った通りだろうやっぱり間違ってた!。」


こいつよくこんな状況で普通の声でそんな事言えるな、絶対に先生に聞こえてるぞ。


だって少し震えてるもん、顔も真っ赤にして。


「あっアハハ、いや~先生少しうっかりしてたな~いつもなら間違え無いんだけどな~アハハ」


そう震えた声で言い訳していた。


「次は間違えないようにしないとね!。出席番号二番〝せきでん〟さん!」


「石田です!」


即答だった。次は僕も分かった、そうすると


「……」


先ほど以上に気まずい空気がながれた。その空気に耐えられなかったのか先生が


「なっ、なら机も全部うまっているみたいですし、出席はまた今度時間がある時にしたいと思います。では皆さんはこれから体育館に向かって下さい。そこで入学式をしますので!それではまた後で!」


そう言ってでていってしまった


「隆二気ずいてるか?」


「うん?何がだ?」


「俺たちどうやって体育館までいくんだろうな?」


「……」


あの先生はほんとうに何をしに来たんだ!?


体育館には隣のクラスの人たちに着いていくことでなんとか着くことが出来た。


「いやー、危なかったな。もう少しで俺たちみんな入学式をさぼったことになってたぜ」


「本当だよ。全くあの先生は何しに来たんだろうな?」


そう思い先生の方を見てみると顔を真っ青にして手を合わせてこちらに頭を下げていた。


注目されるのでやめてほしい。


すると教頭先生らしき人が


「今から入学式を初めます。」


と言って入学式が始まった。


何処にでもあるような感じで式が進んでいき、次は入学生総代の宣誓である。


この学校では目標もいうそうだ。


「新入生総代神谷 美月」


「はい」


なんと総代は神谷さんだったのか。


知らなかったここは真剣にきいておこうと思っていたら隣の深治が


「おい、あの前から2番目の先生になんか違和感を感じないか?」


「え?特に何も感じないけど、どうかしたの?」


「そうか…何も感じないか…」


どうしたんだろうもしかして前に知り合ったことがある人だったりして…


「あの人……多分ズラだ・・・」


「何いってんのお前!!」


あんなに深刻そうにもったいぶって言っといて何を言っているんだこいつは。


「まぁ落ち着け安心しろ、あの人はズラじゃない。」


「なにを安心すればいいのか分かんないけどそうなんだ」


「それでだ、隣にいる先生は先生はどうだと思う?」


「ん?どれ」


そう思い隣をみるとスキンヘッドの先生がたっていた。


「シャレにならないから!笑わせないでくれ!」


「わかった分かった!すまなかったな。それじゃ神谷の宣誓をきこうか!」


全くこれだから深治といると疲れるのだ。


呆れて前を向くと神谷さんと校長が礼をしていた。


すると


〝ズル〟


とても素晴らしい音が校長の頭からはなたれたのをマイクがひろった。


「隆二……校長はズラだったんだな!」


何でズラなんだよぉぉぉー!もう笑わせないでくれぇぇぇぇー!腹筋がねじれてしまう、死ぬ!死ぬ!我慢できない!


笑いを声に出すのを我慢していると神谷さんが壇上での宣誓が始まった


「春の陽気を感じ初め野山に緑が戻りはじめる季節となりました。この素晴らしき日にこの歴史ある常明高校に入学出来た事を嬉しくおもいます。」


ときちんとした挨拶が続き俺の笑いも段々と落ち着いてきて挨拶も最後らへんに入ったであろう。すると


「最後になりましたが、私の目標はある人の背中をこれからも永遠に追い続けることです。…何があっても」


と宣言していた。なぜだろう先ほどまでは笑うのを我慢して震えてたのに今は寒くて震えてしまう。


「これで入学式を終わります。」


こうやって長かった入学式は終わっていった。死ぬかと思った。


そうすると深治が


「いやぁー、楽しんでくれたみたいでよかったよ!」


「え!?どういう意味?」


「あれ仕組んだの全部俺だしね!親の力を少しつかったけどね」


何やってんだこいつ!!


「じゃ、戻ろっか!」


くそ!絶対にいつかやり返してやる!!


「万が一そんなことがあったら百倍返しだからな!」


……何でばれたんだ?

深治の親はとても偉い!

隆二 「今日も散々だった。」

深治「ボソッ(少し今日は甘かったかな?)」

隆二「……栄養ドリンク買っとこ!」

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