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83話「キャンプファイヤー」藤宮蛍。

 皆はいもした事ある?私はあるよー。でも全然ダメ。失敗しちゃう。買うかレンジでチンだね、やっぱ。直接火で焼くのは難しいね・・・。


 今回は、焼き芋のお話。ちょっと楽しいよ。


 えーと。ご承知の通り、昨今は焚き火が禁止されています。なので、これから言う事は、ここに居る皆だけの秘密でお願いします・・・。ね?


 ・・・オッケー。じゃあ話そう。



 私は別にキャンプなんてする趣味はないんだけど、火は好きなのよね。だからキャンプ場に行っては、1人でファイヤーして料理作ったり、お酒飲みながら火にあたってたりするの。なんか、こう、原始の快楽っていうか。人間が最初に火を操れるようになった時、こんなに便利で恐ろしいものだとは考えなかったのか。それとも原始人も、分かって使っていたのか。私は分かってたと思うな。まず料理と戦争に使ったと思うよ。


 ああ。話がすごい逸れたね。戻そうか。


 私がよく行くキャンプ場が、郊外にあるんだ。はっきり言って田舎の方で、周りには何もない。自然があるだけ。


 そんな雰囲気の良いキャンプ場なんだけど、一つ問題があって。すごく良いスポットだからこそ、人気がありすぎて、順番待ちが発生してたのよね。私も半年前から予約してたよ。


 で、一緒にキャンプ場に入った奴らがこれまた面倒な人たちでさー。私は1人で楽しみたかったのにねえ。これも人気スポットの宿命なのかな。


 でも、他の宿泊客は、それぞれの場所でマナーを守ってくれててね。私も気兼ねしなくてすんだよ。


 人数は8人。1人あたり60キロから70キロかな。合計で600キロ近い肉塊を燃やすのは、本当にキツかった。周りに人が居たら、とても無理だったね。


 まさか睡眠薬入りの飲み物を本当に使う日が来るなんて、思ってもみなかったよ。ペットボトルと缶。両方準備しといて良かった。


 キャンプファイヤーは得意だからね。全員よく燃えたよ。


 で、その火で焼き芋を作ってみたんだけど、まー難しかったね。人のあぶらで燃やすから、きっと美味しいはず。そう思ってたんだけど。


 半分は焦げてて、半分は固いまま・・・。そんな仕上がりになってた。


 仕方ないから生焼けの芋は死骸の骨と一緒に片付けて、その日のキャンプはおしまい。



 あんまり起伏に富んでないから、面白くない話だったよね。ごめんね。


 皆もお芋は、レンジか買うか。どちらかをオススメだよ。


 じゃあ。次。


 あ。今の話は、最初に言ったように、内緒ね。

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