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60話「小妖精」亀戸玄武。

 今度はファンタジーなお話。なにせ、おばあちゃんのとっておきだからね。



 おばあちゃんは昔、裁縫さいほうでメシを食ってたんだって。洋裁ようさいって言うんだっけ。それで夫婦共働きしながら、子供達、つまりおれの親とかを一生懸命育ててた。


 服を作るのはとても楽しい、っておばあちゃんは言ってた。今じゃもう目が悪くなって、あの頃みたいには作れないけど。


 そんなおばあちゃんは、若い頃不思議な体験をたくさんしたんだ。


 例えば、夜遅く仕事をしていて、ちょっと休憩を挟むと、思ってたより作業が進んでた。お茶を飲んでいる時間にも、ほんの少し、物が片付いたりしてた。


 おばあちゃん達はそれを妖精さんの仕業だと噂し合った。だから妖精さんへの感謝のために、小さな洋服を仕立てて、作業場にちょこんと置いておいた。


 次の日、作業場の鍵を開けて誰より早くその小さな服を見に行くと、そこに服はなく、綺麗に掃除された形跡だけがあった。



 おばあちゃんは小妖精が居ると信じてる。


 おばあちゃんが信じてるから、ぼくも信じてる。


 だからウチの米やおやつが少々減ってるような気がしても、ぼくは怒らない・・・・。


 ・・・・じゃ、次。

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