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40話「次郎くん」亀戸玄武。

 地縛霊とかはよく現場に出るって言うよね。


 これもそういう話なんだけど。



 太郎くんのお友達の次郎くんが死んじゃった。交通事故にあって即死。場所は学校の目の前の交差点。もう5メートルで校門なのにね。


 太郎くんも他のクラスメートと一緒に、次郎くんのお葬式に参加して、心からご冥福をお祈りした。


 でも次郎くんの霊は、交差点に現れた。


 お祈りが足りなかった?それともお葬式なんて、意味はないの?子供ながらに、太郎くんは理不尽なものを感じてた。子供の霊もしずめられないなら、儀式なんてなんでやるんだろう。


 でも太郎くんにも、どうしていいのかは分からなかった。だから周りの大人がやっているように、交差点にお菓子やジュースをお供えした。安らかにお眠りくださいってね。



 次郎くんは、今でも交差点にぼんやり現れるらしいよ。


 そして次郎くんが出るようになってから、その交差点では死亡事故は起きていない。


 太郎くんには悪いけど、次郎くんは悪霊になったんじゃなくて、守護霊になったんじゃないかな。自分と同じ目に、それこそ太郎くんや同級生や、他の子供達をあわせないように。


 次郎くんはあそこで地縛霊として皆を見守っているんじゃないだろうか。


 不安に思ってた太郎くんには、悪いけどね。


 じゃ、次!

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