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26話「エサやり体験」城新地。

 皆は水族館とか行くのかあ?おれは行かねえなあ。学校の遠足で行った覚えしかねえな、正直。


 だって魚は食うもので、見るもんじゃねえだろ。


 つっても、水族館がつまらないとは言わないぜ。あれはあれで楽しいよな。



 小学生の頃だ。遠足で水族館に行ったんだよ。


 遠足は楽しみだったけど、別にイルカとか亀とか興味はなかったな。


 でもまあ、なんだかんだ、イルカショー、ペンギンショーと見ていくと、それなりに楽しくって、悪くなかったぜ。


 事件が起きたのはエサやり体験の時間だ。


 その水族館では、亀とかイルカとかペンギンとかにエサをやれるんだ。おれらもやったぜ。


 で、どっかの野郎がミスったんだ。エサをやる手先を引き抜けなかった。指を食いちぎられた。おれからは出血しか見えなかったけど、かなりヤバい量だった。


 当然、男はスタッフに付き添われて、どこかに向かった。医療室があるのか知らんが、そういう所に行ったんだろうな。


 で、おれはそれが気になった。血を見て興奮したのかなんなのか、とにかくショーよりも、男の容態が気になったんだ。


 だから皆から離れて、退場していくスタッフの後を追った。ただまあ、自分が野次馬でしかない事は分かってたから、こっそりな。


 結局スタッフは、従業員用の出入り口の中に入って、おれの追跡もそこまで。その後は分からない。


 ただ。その水族館、サメも泳いんでんだよな。


 そのサメが食ってたぶつ切り肉に、なんか見覚えがあったのは、気のせいだったんだろうか。



 水族館は、おれが思ってるよりスリリングな場所かも知れねえ。今度、行ってみるか?


 じゃ、次。

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