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戦狂都市ファナティカル  作者: ツァイト・ツァラトゥストラ
2章:学園都市
9/18

学生寮

「USSIの【個人情報】欄に、自分の部屋番号が載ってるはずだから、確認しろ」

「4715」

「47階の左から15番目の部屋だな」

「ここ、何階まであるの…」

「75階だ」

75…。学園中央施設(セントラル・タワー)より少ないけど、マンションのレベルじゃないな…。

「中に入るぞ。もうこの学園の生徒だから、さっきのようなことはない。」

「…」

ルキアは結界が張っているであろう入口に入り込んだ。

「な。何ともなかっただろ?」

「ああ。どうやって判別してんだ?」

「USSIを投げた時に、光が自分の体に当たっただろ?あれで体にデータを登録しているらしい」

凄い技術だな。

少し進んだところには、箱型ではなく、チューブ型のエレベーターがあった。

乗り込むと、何もしていないのに、エレベーターが動き出した。かなり高速だ。

「なんで動いたんだ?」

「さっき言ったように、俺らの体はデータ化されているから、行きたい階層も分かるんだろうな。詳しい事は分からん」

そんなことも出来るのか。この世界の技術は凄いな。

『到着。47階です』

ドアが開いた。

「4715号室…あっちか」

「家の主なら、入ろうと思えば入れるからな」

「ああ。分かった」

『4715』と書かれた部屋があった。

テュールの言った通り、何の動作もせずに入ることが出来た。

「ここが僕の部屋か」

中は清潔な1LDK部屋だった。

「家具は最低限の物しか置いていないから、必要があれば、『商業区画(コマーシャルブロック)』に買いに行けよ」

「そう言えば、この世界のお金って何なんだ?」

「ああ、説明してなかったな。この世界でのお金は一律で《エノム》という通貨だ。《エノム》はレートの100倍が月初めにUSSIに振り込まれる。お前の場合、レート6000だから、今は600000ynmがUSSIの中に入っているはずだ。【個人情報】を見てみろ」

確かに600000という、数字がある。

「それを支払う時は、USSIを判別機に翳せば、それで良い」

「へー。かなりいいシステムだなぁ」

「そうだろ?じゃ、ここで俺のガイドは終わりだ。何か分からない事があれば、メニューの【念話・チャット】のところで俺やハマリエル、ミューズに連絡しろ」

「あ、ああ。分かった」

テュールが部屋から出ていき、ルキアはこれから1人暮らしを始める部屋に一人になった。

「さて。今日は長い1日だったな。あと2日で新学期が始まるらしいが、上手くやれるかな」

時刻は午後23時。外は人工灯の光で明るいのに、星々が煌めいている。


「…あ。ベッドが無いや。どうしよう…。…そのまま寝るか」

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