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戦狂都市ファナティカル  作者: ツァイト・ツァラトゥストラ
1章:異界遷移
4/18

4つの学園

「学校があるのか?」

「いや、無かったらどうやって生きていくのよ」

それもそうか。

「まあ、それはそうと、この街には、4つの学園があるの。その学園では、生徒や学生のことを『学生兵(アビリティ・ユーザー)』って呼んでいるわ。で、私が通ってる学園は、4つの学園の一つの《第一学園アルカディア》っていうやつよ」


《第一学園アルカディア》

創立478年。ハマリエルが所属する学園。4つのうち、最多の『学生兵』を有する。


「《アルカディア》は、40000人を超過する人員を保有しているわ。で、《アルカディア》の次に人数が多い学園が、《第二学園シャンバラ》よ」


《第二学園シャンバラ》

創立432年。《アルカディア》より100人程人員は少ないが、強力な『学生兵』を多数有している。


「《シャンバラ》は、ランクSのスキルを持った『学生兵』が数多く所属しているわ。その《シャンバラ》がよく攻め込んでいるのが、《第3学園エリュシオン》よ」


《第3学園エリュシオン》

創立386年。防御に徹する要塞のような学園。戦争を仕掛けてきた学園を返り討ちにする戦法が特徴。


「《エリュシオン》は、いやらしい戦法が有名で、かなり強いから、《シャンバラ》以外はあまり攻撃を仕掛けないわね。そんで、最後は《第五学園ヴァラスキャルヴ》」

「第五?第四はどうした?」

「第四は、その《ヴァラスキャルヴ》に滅ぼされたわ」


《第五学園ヴァラスキャルヴ》

創立260年。《第4学園アヴァロン》を滅ぼした学園。殺戮こそ正義という思想をモットーとする。


※廃《第四学園アヴァロン》

35年前の《聖戦(ペレグリムス)》で《第五学園ヴァラスキャルヴ》に『学生兵』及び教職員の約9割の所持レートを0にし、殺されたため閉校。残りの1割の生徒や学生、教職員は、別の学園に移転することで混乱は終結。


「滅ぼしたって、そんな簡単じゃないだろ!?どうやってやったんだ…」

「《ヴァラスキャルヴ》は、世界各国のNo.1の学園と戦わせても、ほとんど潰してしまうような、この街、いや、この国最強の学園なの。まあ、《アヴァロン》に『学生兵』が少なかったって言うのもあるかもしれないけどね」

1つの学校、それも街でも指折りのものを滅ぼすほどの学園って、どんだけ強いんだ…!?

「まあ、あなたは《ヴァラスキャルヴ》には、入れないから安心して」

「まあ、入る気はないから、気にしないけど、学校は確定しているの?」

「そうね。この世界では、家族や兄弟姉妹が所属している学園に入るのが一般的ね」

「じゃあ一応僕らは姉弟だから僕は《アルカディア》に入るのか」

「そうだね」

「そんじゃ、入学手続きに行かなきゃ行けないか」

「それは明日行くから、まだいいわ」

明日?今から行けばいいのに。

「あなたを拾ったことを両親や《12宮》の幹部達に報告しなきゃいけないから、今から家に帰るわよ。途中にダグザさんの家に寄っちゃったしね」

そうして、僕達はローエングリン家へと再び足を向けた。

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