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独裁者の自滅

作者: 山川 海空

偏見もありますが、ぜひ最後まで読んで頂けたらうれしいです。意見、感想などお待ちしています

西暦2058年


あい変わらず青い星は人類の天下が続いている。

もっとも、今や

「青い星」とは言えないのかも知れない。

環境汚染が進み、今やきれいな自然を拝見できる事は希だ。

環境を改善できなかった人類は、悪い環境でも生活できる術をもっていた。

これはこれで大したものだが...。


さて、もう50年くらい前から問題となっていた地球温暖化。

今となっては風前の灯火だ。

ワイドショーと同じで、一時期は科学者などがテレビで訴えていたが、今では温暖化の温の字も出てこない。

毎日の様に同じ様な事を放送していたのが懐かしく感じるくらいだ。

それでも活動を続け、訴え続ける者もいたが、マスコミ、メディアが情報のかなりを占める中では、何の光もささなかった。

まして時代遅れみたいに疎ましく思う人もいたくらいだ。まったくたまったもんじゃない


今の流行は、地震だ。

つい先週もなかなかの地震が起きていた。

テレビは、その話題で持ちきりだ。あと1ヶ月もすれば、どこかの芸能人みたいにみんな忘れていくのが落ちだ。



さてさて、変わらないモノもあれば、変わるモノもある。

日本で一番変わった事といえば、学歴社会の完全な崩壊といった所か。

最近では、どう見ても20代前半の若者が、おっさんに怒鳴りつけている様子を普通に見かける。

仕事はできても、日本のきれいな文化を知らない汚い言葉で怒鳴り散らすのだからタチが悪い。

まったく、我が国が本当にこれを望んだと思うと恐ろしい。


さて、皆さんの予想通り、科学も、もちろん進歩した。さすがにタイムスリップはできないが、ここ最近の一番の発明は、10年くらい前にアメリカと日本の科学者が共同開発した、植物を太陽、水、土無しで、なおかつ従来の3〜5倍の早さで育成する装置だろう。

これは瞬く間に世界の主流になった。

もちろん日本は、商売上手のアメリカにおいしい所を持っていかれたが。


賛否両論あると思うが、人類は、なんだかんだ言いながら、自分たちを更なる繁栄させてきた。

まあ私は、アメリカの大統領は宇宙人じゃないかと思っているが…。

そう考えるとロシアも怪しい。

よくもあんなに冷酷になれるものだ。

話がそれてしまったから、本題に戻そう。


その他には、頻繁に宇宙に行ける様になり、ある程度の金持ちなら旅行してしまうくらいだ。

まあ地球に希望が無い今、わからなくはないが…。私には縁の無い話の様だ。

宇宙人もいるとかいないとか、そこら辺のあいまいさは今と大差ないだろう。

ただいると信じる人は、確実に増えていたと思う。




そんなある日、事件は起きた。




予兆は、2週間前くらいから起きていた。

テレビをつけるとニュースをやっていた。

内容は、中南米のジャングルの一部で、木や草が変色しているというのだ。

この地で長く続いている戦争の影響ではないか!?とか、また世界的にちらほらこの現象が見られる事から、ここぞとばかりに温暖化を理由にあげる者が激しい意見交換をしていた。



そして事件は起こった。


始まりはニューヨーク、そしてロンドン、北京、東京と世界的大都市から。そして地方都市に...。


なお、この事件は放送されていない






西暦2094年



青い星は、輝きを取り戻した。

英雄たちにより。


英雄たちは、独裁者に様々な屈辱を受けてきた。

英雄たちは象徴でもある色を失った。

しかし、皮肉な事にそれは独裁者にとって生きる源だった。

結果、独裁者はわずか一日中に滅びてしまった…。




植物は人類のいたずらにより葉緑素を失った。

そして人類は酸素を失い、滅びた




この事件で滅びたのは、人類だけ。他の酸素を必要とするすべては、生き残った。必然的に...。

まるでこうなる事を知っていて、準備していたかの様に...。




シンクロシニティ。




この現象を解ける人類はいない。

だか彼らは知っていた。なぜなら彼らの意識は共通であり、共同だから。不思議な事ではないのだ。




彼らは、この事件を独裁者の自滅と呼んでいる

ありがとうございました

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― 新着の感想 ―
[一言] とても面白い題材を取り扱っていると思います。かなり深い題材なので、もっと突き詰めてみると更に良いものになると思います。 シンクロシニティじゃなくて、シンクロニシティだったような気がしないで…
[一言] 考えさせられる作品だなと思いました。 ストーリーがかなりぶっ飛んでいて、理解するのに時間が掛かった所もありましたが、楽しんで読むことが出来ました。 今後も面白い作品を期待しています。
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