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第一部

「異世界かぁ」


高校に行く道すがら、俺はふと考える。




ある本によると、


引きこもりの主人公はある日、たまたま外に出ており、

たまたまトラックに轢かれそうになっている女の子を、

たまたま湧き出た良心から助け代わりに死んでしまう。

そう、たまたま。

すると、なんと女神様が出現し、すばらしい能力を授け異世界で転生し生きるように命じるのである!


ちょっと待て。

引きこもりがたまたま外に出る?馬鹿言うんじゃない。

やつらは基本的に部屋から出ない。まして、外に出るなんてもってのほかである。

奴らは光を嫌う。

こういうと闇に生きるものみたいで少しかっこいいがやつらはそんなもんじゃない。

会社員を社畜、明るい女の子をビッチ、リア充をうんこと呼ぶ。

さらに、リアルで誰かが炎上すれば、やつらは消防隊員よりもはやく駆け付け、炎を消すどころか拡大を助長する。

つまり、やつらに良心など存在しない。


やっぱり異世界はナシだ。



これから始まる高校生活に胸が高まることもなく俺は異世界の事をひたすらに考えていた。




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