好きトマト
小さい時は嫌いだったあの子も
今では何でも話せる子になって
何時しか一人の友達になって
私の思い出の中で生きている
彼が言った好きな食べ物は
到底理解できなかったけれど
それでも、それが、
私にとっての彼なんだって
ふと見えた、彼の元の家を見て
ふと思った、ただの戯言
ふと思い出した、何を考えていたか
ふとん取り入れなきゃ、の曇り空
好き嫌いなんて言ってないで
好きって言ったら好きになるのさ
彼が心の中で笑って
私はたまらない気持ちで一杯になった
ごめんよ、不器用で。
君の事は嫌いじゃなかった
嫌いなのはトマトだった
でも、
私は、嘘つけなかった