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黒い炎  作者: 陸奥守
序章:出会い、或いは再会。そして、終わりの始まり
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勧誘

 突然教会の金が鳴り響いた。

 そして驚いて民衆が見上げた直後に今度は鋭い銃声が響いた。

 しかし、その銃声が何処から鳴り響いたのかは誰も理解できなかった。


 そして、リディアとジョニーを狙っていたライフルの銃口からは美しい真っ赤なバラが咲いていた。


「いてぇ!」


 自警団の男が驚いてライフルを落としてしまう。

 そのライフルの表面にはバラの棘がびっしりと生えていた。


 固い石畳へ落ちたそのライフルか見る見るウチにバラのツルが延び始め、僅かの間に立派なバラの樹になっていた。


「うっ! 裏切り者だ!」


 自警団の首領らしき男が叫んだ。

 だが、民衆の間から漣のような声が湧き上がる。


『御子だ』

『救いの御子だ』

『御子が帰ってこられた!』

『おぉ!神よ!』


 鳴り響く鐘の音と共に民衆の声が広場を埋め尽くす。

 もはや自警団の声は届かない。


 そんな中、エディは懐からM19を取り出した。

 鐘が鳴り響く中、自警団の首領目掛けコンバットマグナムを構えたエディ。

 照準越しに目の有った自警団の首領へ、エディは柔らかな微笑を添えた。


「良い……旅を」


 鳴り響く鐘の音は全ての音を広場から消し去った。

 民衆が誰も気が付かないなか、自警団の首領の額に大きな穴が開く。

 近距離からホローポイントで狙われた人間の頭蓋など豆腐のような物だ。

 頭蓋の後ろ半分を撒き散らして首領は倒れこんだ。


 同じタイミングで501中隊が広場へ突入してきた。

 幾人も並んでいる自警団が次々とヘッドショットで排除されていく。

 混乱と祈りの狭間で四十人ほどが次々と物言わぬ骸へ変わっていった。


 エディが指差した先には自警団の乗りつけた派手なバスが有った。

 突入チームがバスへ突入し、潜んでいた自警団を全て処分する。

 鐘の音が収まった頃、501中隊の面々は広場を後にした。

 リディアとジョニーのロープを切って。


「災難だったなジョニー」

「エディ……」


 新鮮な驚きに包まれているジョニーとリディア。

 まるで神にでも出会ったかのように驚いている。


「さっきのあれは?」

「アレ?」

「銃に何をしたんだ??」

「あぁ……」


 エディは悪戯っぽい笑みを浮かべジョニーを見た。

 ロープは切られたがリディアを抱きしめてまだ座っている。


「ちょっとしたマジック(手品)だよ」


 冗談だと言わんばかりの声で言うエディ。

 だけど、感極まったように見上げているリディアが言葉を繰り返す。


「ちょっとしたマジック(魔法)


 民衆のざわめきが大きくなり始め、エディの顔にマズイと言う表情が浮かぶ。


「おれは郊外に車を停めてある。君の家のほうだ。こっそり脱出して来い。君の家の火災は消し止めてある。だが、住む事は無理だろうな」


 手を振って別れを告げ、エディはスッと民衆の中へ溶け込むようにして消えた。

 ややあって街の自治会長エドワードがジョニーの所へやって来た。


「大丈夫か?」

「あぁ。おじさん」

「怪我は無いか?」

「おかげさまで」

「さっきのは誰だ?」

「えっと……多分地球軍の先遣隊だと思う」

「……そうか」


 何処か残念そうなエドワードが肩を落とした。


「どうしたんですか?」

「救いの御子が帰って来たと思ったんだよ。でも、違ったか」

「だって、ビギンズが地球軍の中に居るわけ無いですもの」

「そうだよな。ヘカトンケイルもせめてどこに居るのか位は教えてくれても……」


 ガックリうな垂れたエドワードはすっかり禿げ上がった頭をポンと叩く。


「いずれビギンズは我々の前に現れてくださる」


 街の自治会が広場の清掃を始めた。

 処分された自警団の死体は教会裏手へと運び出された。

 広場から段々と人が少なくなって行く。


「今夜はパブの部屋を使うと良い。ダニエルには俺が言っておく」

「すいません。なんか帰る所が無くなっちゃいましたから」

「まぁ、あのゴロツキどももミカジメを集めには来なくなるだろうて」

「そうですね」


 ここまで心配そうだったエドワードは、急に好々爺の笑みを浮かべる。


「ダニエルには話を通しておくが…… あまり『騒ぐ』なよ?他の客にも迷惑だ」


 恥ずかしそうに笑ったリディア。

 ジョニーも恥ずかしそうに笑う。


「気をつけます」

「そうだな」


 街の中に生活の明かりが灯り始めた。

 本来静かな街であるグレータウンは、ゆっくりと夜へと突入していた。




――――グレータウン街外れ

    501中隊野営地





 柔らかな草を踏むようにして並べられた野営テントは放射状に広がっていた。

 風を避けるようにして並ぶテントの中心部には、痕跡を残さずに野火が使える受け皿が置かれているが、派手に火を焚けば周囲から目立ってしまうので、小型のストーブを使って中隊は暖かな食事を取っていた。


「来るかな? あの坊主」

「来るだろ。普通に考えれば家には戻れねぇ」


 マイクとアレックスは缶詰のスープを温めて食べている。

 干草の香りがするドライベーコンはアレックスの好物だ。

 ポケットから取り出したスキットルでウォッカを煽りながらの晩飯。


「一口くれ」


 アレックスからスキットルを受け取って一口飲むマイク。

 流れ込む酒の美味さは、どんな人種の男でも笑顔にする物だ。


「あの若い夫婦を手元に置きたいな」


 小さなグラスに注いだウィスキーを飲みながらエディは呟いた。

 天空には一際明るく輝く星が見える。

 地球太陽系の中心恒星であるサンが黄色く輝いている。


「でも、あの夫婦を地球へ連れて行くわけには行かないぜ?」


 三班を率いるドッドはパウチしたチキンスープを飲みながら言った。メードインジャパンの文字が入っているパウチレーションは宇宙軍でも人気の品だ。


「そうだな。彼らは本物のシリウス人だ」


 グラスのウィスキーを飲み干したエディは、遠くを見つめてそう呟いた。

 僅かに漏れてくる言葉には、隠しようのない苛立ちが滲んでいた。


「だけど、ここへ置いておけば偏った教育を受ける事になる」


 501中隊一番のインテリであるアレックスは、そんな部分を危惧する。

 現状、ニューホライズンの学校や公民館で行われる勉強会は、思想的にかなり偏向しているのだが、それについて異議を唱える者はあまり居ない。


「教育一つで人間は天使にも悪魔にもなれる。怒りと憎しみに駆られるとな……」


 マイクは深い溜息をこぼした。エディはマイクに持っていたグラスを渡す。

 嬉しそうにそのウィスキーを飲み干したマイクをエディが笑って見ている。


「ビンごと持って行け」

「全部飲むぞ?」

「ちゃんと仕事すれば文句はいわねー」


 わざわざ地球から持ってきたボウモアの17年。

 それをビンごと強奪に成功したマイクは嬉々としながらラッパで飲んでいる。


「おいマイク! 俺にもよこせ!」

「ルシアンはウォッカでも飲んでろ!」

「んだと!」


 妙な言葉を戦わせながらマイクとアレックスがじゃれている。

 漆黒の暗闇に人影が見えたのはそんな頃だった。


「こんな所に居たのか」


 暗闇から姿を現したジョニー。

 隣にはリディアが立っていた。


「やっと主賓が来たぜ!」

「ボウズ! 一杯やるか?」


 ちょっと出来上がりつつあるマイクが絡んでいる。


「マイク あっちへ行ってろ お前が居ると面倒だ」

「んだよ冷てぇなぁ まぁいいさ」


 大事そうにスコッチのビンを抱えて闇へ消えたマイク。

 アレックスはチビチビとウォッカを飲みながらエディの斜め前に座った。


「きっと来ると思っていたよジョニー。今日は災難だったな」

「あんた達が来たからだ」

「そう言うと思ったよ」


 エディに促され携帯ストーブの近くに腰掛けたジョニー。

 リディアはその隣へ座った。

 並んで座る二人の姿はおしどりの様だとエディは思う。


「だけど、今日は……ありがとう」

「助かりました。ありがとうございます」

「リディアと、また食事できた」


 幸せそうに寄り添って居る二人を見て、エディは柔らかく微笑んだ。

 なんどか首肯して、そしてジョニーの姿をジッと見る。


「あんなギャングまがいの自警団が何でデカい顔してるんだ?」


 直球勝負な質問がズバッとジョニーを襲った。

 一瞬だけリディアを見たジョニーは、そっと肩を抱いて溜息を一つこぼす。


「ニューホライズンは……シリウスは貧しいんだ。もともと貧しい地球人が入植したから余計貧しいんだ」

「それは知ってる」

「独立派の連中はいつも言ってるけど、地球が富を吸い上げてるからだって嘘だと思うんだ。だって、現実にシリウスには必要なモノは何でもある。届かないだけなんだ」

「届かない?」

「あぁ。サザンクロスへ行った時に思ったんだけど、あの街には何でもあった」

「そうか」


 いつの間にかやって来たマルコはジョニーとリディアへコーヒーを差し出した。

 漂う香りにはシリウス豆とは違う豊かな香りがあった。


「味が違う」


 驚いた表情でジョニーを見たリディア。

 ジョニーも味を確かめてから頷く。


「それは地球から持ってきた豆だ。全然味が違うだろ?」

「なんて言うか。シリウスの豆の方が美味い気がする」

「実は俺もそう思う」



 エディは朗らかに笑った。


「ここは理想郷だ。地球の歴史は問題だらけだけど、それを直すにはもう遅すぎる。そう言う社会になってしまった以上、直すには波風が立ちすぎる。だからシリウス開拓は最初から理想を追い求めた。地球で出来なかった『やり直し』をここでやったのさ」


 火に掛かっていたポットからコーヒーをカップへ注いで口を付けたエディ。

 ちょっと熱かったのか、息を吹きかけて冷ましている。


「だけどな。どんな所でもそうだが、他人の不利益に目を瞑り自分の利益だけ追い求める奴らが居るんだ。人を騙してでも儲けようとする連中だ。見知らぬ誰かの涙より、自分が笑う事を追求する酷い連中だ」


 エディの言葉にジョニーはリディアの肩を抱きしめてから何度も頷く。

 リディアもまた同じように頷いていた。


「そう言う連中は必ず最後に言うんだ。愛国心とか民族の大義とか。実際そんなの関係ないのさ。先ず大事なのは他人に迷惑を掛けない事。そして、他人の施しに感謝する事だ」


 ジョニーとリディアのカップにコーヒーを注いでから、エディは自分のカップへ残っていたコーヒーを注ぎきった。


「自警団の奴らはいつも裏切り者狩りに精を出してた。少しでも違反するとすぐにリンチされてたんだ。時々は下のメヒャ川に死体が浮いて、そのまま流れていった」

「酷い話だな。純粋性を追い求めると僅かな差も許容できなくなって同調圧力に潰される事になる。多様性こそ必要な事なんだが」


 エディは苦虫でも噛み潰したかのように渋い表情を浮かべた。

 その様をジッと見ているジョニーとリディア。

 二人ともに不思議そうな顔をしていた。


「俺がなにか変か?」

「地球人がこんなに柔軟だなんて思わなかった」

「私もです。もっと怖い人の集まりだと思ってました」


 若い二人の素直な言葉にエディは困った様な顔をした。

 どうリアクションを取って良いものか、僅かに考え込んでしまうのだが。


「結局、最後に泣くのは弱い立場の人間だ。強い者と弱い者が居る以上、しわ寄せは弱い側へ押し付けられる。弱い側は泣くしかない。だが、俺は、俺たちは、軍隊ってのはそれを防ぐ為にあるんだ。横暴や暴虐から市民を護る為に存在する。市民を虐げる軍隊と言うのがそもそもおかしいんだよ。力無き者の代わりに戦うのが軍隊だ」


 ジョニーとリディアがゆっくり頷いた。

 エディの淀みない言葉に目を丸くする二人。

 だが、その隣でアレックスがニヤニヤと笑っている。


「こういう時は本当に立派な人間に化けるよな」

「うるせぇなぁ 格好良い時は黙ってろ!」


 手を叩いてゲラゲラと笑い、近くで話を聞いていた連中も笑い始める。仮にも中隊の隊長が良い事を喋ってる筈なのに、部下達は遠慮無く笑っている。そんな姿にジョニーは501中隊の緩い空気を感じ取った。


「……でだ」


 話を仕切り直したエディだが、その姿に指を指して笑い出すロージー。グーフィーやドッドまでもがゲラゲラと笑っている。困った奴らだと渋い顔でコーヒーカップを覗き込んだら、無精髭にビスケットのカスが一杯くっついていた。


「まぁ、多少周囲がうるさいが……」


 エディは恥ずかしそうに首回りのスカーフでビスケットカスを落とした。

 その仕草でジョニーとリディアは部下達が何を笑っていたのか気が付く。


「ジョニー」


 エディの目がジョニーをジッと見つめた。

 その瞳は大きくて優しくて。父親のようだとジョニーは思った。

 だが、改めて見つめたエディの瞳はどこか作り物のようでもある。

 瞳と言うより眼球それ自体が不自然に光ってるような気がする。

 ガスストーブの青い光のせいだと思ったのだが。


「ここに居て、君ら二人に未来はあるか?」


 単刀直入に厳しい言葉を吐いたエディ。

 ジョニーとリディアは言葉を失った。


「頑張れば未来はつかみ取れる。可能性という芽は俺も否定しない。だけどな」


 エディはいちど視線を落とし、ストーブの炎へと目を向けた。

 青く鈍く輝く光はまるで輝くシリウスの様だった。


「何も無いニューホライズンだけど、頑張れば結果は付いてくると思うんだ。オヤジがいつも言ってた。望む結果を信じて努力すれば、必ずそれは実を結ぶって。俺は牛飼いしか能が無い人間だけど、いつかここでブランド牛を育ててビッグになってやる」


 あっけらかんと笑ったジョニー。

 その姿をエディは少しだけ眩いと感じた。

 そして、危ういと。


「夢が叶わなかった時、お前はどうする?」

「努力が足りなかったと自分を恥じるよ」

「……君の親父さんは本当に立派な人間だったんだな」

「なんで?」

「どんなに拒否しても否定しても。息子は父親に似るんだよ」

「……そうなんだ」


 父親を褒められて不機嫌になる息子はそう居るもんじゃ無い。

 遠い日に見た父の大きな背中を思い出し、ジョニーは空を見上げた。

 こぼれる涙を堪えるように。


「さっき『だけど』って言いかけたけど」

「そうだな。ジョニーの言葉が予想外だったから言葉を飲み込んでしまったよ」

「なんて言おうとしたんだ?」

「いや。言わずに飲み込んでおくさ。君の夢を邪魔するのは悪い」

「邪魔?」


 ジョニーはリディアと顔を見合わせた。

 その姿に幸せな二人をつくづくと感じるエディとアレックス。


「教えてよ。いや。教えてください。なんて言おうとしたのか」

「……覚悟して聞けよ? 結構酷い言葉だぞ?」


 ジョニーは静かに頷いた。


「ジョニー。俺と一緒に来ないか?」

「え?」


 エディはジョニーへ向かって手を差し出した。

 さぁ、こっちへ来いと言わんばかりの仕草で。


「君の親父さんはシェリフ(保安官)だったんだろ?」

「あぁ」

「なら、君も法と正義を護る大切さは解るだろう」


 ジョニーはもう一度頷いた。


「ここで、強い者に怯えながら牛飼いをして夢を追うか。それとも、俺と一緒に世界を変えるか。どっちが楽しいと思う?」


 エディの口から出た言葉にジョニーは言葉を失った。

 あまりに唐突な勧誘だった。或いは、手前味噌な言葉。

 目の前に居る地球連邦宇宙軍の兵士が何を思ってそんな言葉を吐いたのか。

 その真意を探って理解するには、まだまだジョニーは経験も知恵も無かった。


「弱い側から見たら、今回の一件だって強い側の単なる席替だろ?」

「強いとか弱いとか……」

「じゃぁ言い方を変えよう。支配する側とされる側だ」


 顔を上げてジッとエディを見たジョニー。リディアも隣で同じようにエディを見ている。ストーブの明かりに照らされたエディは、どこか神秘的な空気を纏っている。


「支配する側はする方に都合の良い世界を作ろうとするもんだ」

「確かにそうだけど」

「でも、逆の見方をしてみよう。支配する方はそれなりに責任を負うだろ?」


 ジョニーは黙って頷いた。


「じゃぁ責任を負いたくない人間はどうする? 支配される側に回った方が楽だ」

「……言ってる事が無茶苦茶だ」

「そうだ。無茶苦茶だ。だけど、大概は支配される側が一方的に酷い目に遭う」

「それはそうだ」

「だから、弱い側の都合が良いように、支配する側の首を挿げ替えてやろう」


 言葉に詰ったジョニー。

 エディは大真面目にそう言い切った。


「……そんな事出来る訳がない」

「そんな簡単に諦めるのか? 諦めたら未来は無いんだろ?」


 ついさっき夢を語った筈のジョニー。

 だが、エディはそれを上回る大きな夢を描いて見せた。

 思案に暮れるジョニーへもう一度エディは笑う。


「一晩ゆっくり考えると良い」


 リディアがどこか不安げにジョニーを見る。その不安を感じ取ったのだろうか。

 ジョニーはぎゅっとリディアの肩を抱いた。


「君と君の隣に居る(ひと)の未来を掴み取ろう。全ては弱者の幸せの為に」


 コーヒーカップを持ち上げ乾杯の仕草をしたエディ。

 遠くで荒くれた男の(いびき)が聞こえる。


「夜も更けた。幸せな夫婦は宿へ戻る時間だぜ」

「あの、皆さんは?」


 不思議そうにリディアが聞いた。

 いつの間にかエディのまわりに集まっていたアレックスやロージーが笑う。


「兵隊ってのは地べたで寝るもんだよ。シリウスの……草のベッドさ」


 何で兵隊はこんなに苦労するんだろう?

 なにも特別な事をしてるんじゃ無い。

 ただ、誰かの代わりに酷い仕事をしているだけなのに。


 涼やかに笑ったアレックスを見ながら、リディアはふと思う。

 自分は、こんなにも頑張ってる人達を労えるようになろうと。

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