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あとがき

『ときの流れの中で~my sweet memories』いかがでしたでしょうか。


男として生まれたはずの哲ちゃんはじつは女の子だった。

こういう出来事というのは多分ほとんどありえないことなのでしょう。

でももしそういうことがったとしたら、心の変化というのはどういうふうに移っていくものなのか。

いえ、むしろそれは変化ではなく成長であってほしい。

そういうことを考えながらこの作品を書いてみました。


また主人公凛ちゃんの心の移り変わりに大きな影響を与えるためにはきっと素敵な友達そして愛との出会いが必要だと思います。

ミコちゃんやみーちゃん、久美ちゃんたちとのつながり、ワタルが彼女に与えた愛

そういうすべてが凛ちゃんの運命を変える力になったのだと思います。


そしてこの作品の中でもうひとつ言いたかったこと。

それは山岸先生がくれた最後の宿題。

人を愛せる人間になってください。

人を愛せる人間は人からも愛されます。

そして人を愛することの意味を一生をかけて考えていくこと。

きっと凛ちゃんは周りの人に支えられながら女性として成長していったのでしょう。


この作品は本編とスピンオフの部分が重要なつながりを持って構成されています。

とくにスピンオフ5のワタルのキモチは本編の疑問を解く一番重要なものとして書きました。

またスピンオフ1~5,6についても凛ちゃんを取り巻く女友達たちの気持ちを描写しながら物語の世界をふくらませようと描いたものです。


世の中には男と女が存在します。

ただ種の保存のためなら性は2つに分かれていなくてもいいわけですけど、それでも男と女がいるのはなぜなんだろうって思います。

わたしはその理由を自分なりに考え、価値観が違うからこそ人間は人間として成長し発展できたんじゃないかって思いました。

そして価値観が違う根底はやっぱり男は産ませる性であり、女は産む性であるということだと思います(結果的に産むかどうかは別として)。

その過程で生まれた価値観の差をお互いが認め合い尊重することで人は人として生きていけるのではって思ってます。

だからそうした部分は多少強調したつもりで書いていますのでR15指定しました。


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