サイクロプス、目覚める。
ただ、なんとなく暮らしていた。生まれた時から片目だけしか視る事が出来ない以外はふつうの人生だったはずだ。
そして18歳の受験が終わり後は家に帰るだけだったのに・・・・
「ここはどこだー!?」
突然、目の前が真っ暗になったと思ったら、なんか洞窟の中にいるみたいです。
「落ち着け俺。受験で鍛えた集中力を発揮する時だ!
まず考えることは、どうして、俺が洞窟の中にいるかということだ。
俺は、受験が終わって家に帰る途中のはずだ。受験会場から家までこんな洞窟なんてない・・・。
ということは、俺は、誘拐された?いや、ありえない。俺なんか誘拐しても、リスク見合う金が手に入るとは思えない・・。
それよりも、なんで俺を洞窟に隠す?隠すなら家の中とかだろう。」
俺は周りを見渡して出口を探した。
「出口が見当たらない!?それに、光も射してない?」
周りはごつごつした岩に囲われていた。
「光が無いのになんで周りが視えるんだ?」
俺は、洞窟で起きて初めて立ってみた。今までずっとすわっていたのだ。
立ってみると意外なことが分かった。
「思ったよりこの洞窟小さいな。頭がぶつかりそうだ。それに、ごつごつした岩も結構簡単に壊せるぞ!」
俺は軽く壁を殴ってみたが、簡単に壁が崩れた。
「とりあえず、この洞窟?から早く出ないとな。ここには、水も食い物もなさそうだ。」
俺は、壁を叩きはじめた。
主人公が洞窟?を壊し始めた頃、周りの地面は、揺れに揺れていた。
そのため、臆病な生物はその場を離れ、好奇心の強い生き物だけが、近くに寄っていた。
主人公は、後で知ることになるのだが、この世界には二通りの魔物がいる。
普通の野生動物が何らかの影響(魔力を持った木の実を食べるなど)で、魔物になる場合と魔力が一つに固まって、その魔力から魔物が生まれる場合がある。
強さでいうと前者より後者ほうが圧倒的に強い。
なぜなら、後者のほうがより多くの魔力を持つからだ。
さらに、後者は好奇心が強く好戦的である。
俺が壁を壊し始めて、10分ほどたつと、何かの声が聞こえた。
「お!!もうすぐ、外に出れそうだ!
ってなんだ、これはー??!!!!」