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22話 ライダーチョップ

 古川雑貨店 座敷


 智也と修は、座敷のテレビで仮面ライダーをみていた。

仮面ライダーが〝変身〟とポーズを決めるその時、テレビが突然砂嵐に変わった!

「あっまた故障だよ!」と智也は、肝心の仮面ライダーの変身が見れず、テレビをポンポンと叩き始めた。

 だが、一向にテレビは映らない。

修が「かしてみて!」と言って同じくポンポン叩く。

だが、テレビは、一向に映らない。

 そこへ、清一が美登里を連れて帰ってきた。

「どうした?またテレビ壊れたか?」とテレビの側まできて「どれ、お兄ちゃんに任せな!ライダーチョップ!」と勢いよく斜め45度で、テレビにチョップをいれた!

 だが、テレビは砂嵐のままである。

「ダメだっぺよ!テレビは優しく扱わえねぇと」と美登里が、清一を押し除け、テレビの側まで、やってきて、撫で始めた。

「テレビさん!いい子だから、機嫌ばなおしてくれ‥」と優しく撫でると、テレビは突然映った。

「やったー」と智也と修は喜んだ。

画面では、丁度怪人とライダーが戦っている。

が、しかし、しばらくするとまた砂嵐になった。

「まただよ!美登里姉ちゃん!また直して!」と

二人は、声を上げた。

 すると、奥から爺ちゃんが出てきた。

「テレビは甘やかしては、ならん!」とテレビの側までくると「力道山の空手チョップじゃ!キェー」と水平にチョップを入れた!

テレビは、一瞬映ったが10秒もしないで、映らなくなった。

「まただよー、ライダーキック終わっちゃうよ!」と智也と修は大騒ぎである。

 そこへ、騒ぎをききつけた婆ちゃんが、店からやってきた。

「また、テレビで騒いどるんか?ちょっとどいて!」と皆をどかし、テレビの前に正座した。

婆ちゃんは、「テレビさん?よく聞きな!これ以上映らないなら、交換じゃ、アンタはスクラップじゃ!それでも機嫌をなおさないんじゃな?」

とテレビを諭した。

が、テレビは一向に映らない。

「そうかい?わかった」と婆ちゃんは、スクッと立ち、黒電話に向かい受話器を取り、電気屋さんに、電話をかけた。

「あっもしもし、電気屋さんかい?テレビがダメじゃ!交換じゃ!コイツは!」と言うと、突然、

テレビが映りだした!

「婆ちゃん!テレビ映ったよ!」と智也が婆ちゃんに報告する。

婆ちゃんは、「ダメじゃ、コイツを甘やかしてはならん!」と電話をやめようとしない。

テレビでは、仮面ライダーが怪人をライダーキックで仕留めるところだ。

「じゃあ、それを注文する」と言って婆ちゃんは電話を切った。

『婆ちゃん!テレビ直ったよ!』と言った。

婆ちゃんは、あっかんべーをして「電話をかけたフリじゃ!」と言って店に戻った。

テレビでは、悪魔大使が「覚えていろ仮面ライダー!」と悔し紛れを言っていた。

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