可愛いのになぜモテない?~無自覚な姫様~
私!館花美歌は、聖アカデミーバラ学園の姫と呼ばれてる。
(モテた事は無いと思う私的に。
振り返って見たり私の話をしてる?はず?自信無い。
たまに声をかけてくれる女子や男子は居るのは嬉しい
友達になりたいのかな?
それともファンかな?
気になるけど聞けない…だって、違ってたら恥ずかしい)の繰り返しで、中等部に上がった。
「美歌…相変わらずモテモテだね」
「そうかな?」
「そうだよ」
(友達には、モテモテと言われるけどモテてる実感が湧かない。どうしてかしら?萌歌が、嘘をつくわけ無いし聞くにも失礼だから相手に合わせてしまう自分がいる。そんな自分が嫌だなぁ…変わりたいのにどうしたらいいか分からない)
「そっかぁ有り難う」
にこにこと笑ってみせた。
「そうそう美歌」
「うん?」
「美歌のファンクラブが存在してるの知ってる?」
「え?私のファンクラブ?」
「そう」
「いつからあるか知らないけど、小等部、中等部、高等部のファン達が居るみたいなのよ」
「萌歌凄いね。どうやってそういった情報を集めているの?」
「え?凄いって、そっち?」
(ファンクラブかぁ。どんな人達が居るんだろう)
萌歌は呆れていた。
「ファンクラブ作った人誰かしら?挨拶したいわ」
「あ!その方は、高等部の豊穣 笑李先輩よ。たしか3年F組に居るよ」
「じゃあ、今から挨拶に行かなきゃ」
「可愛い人や可愛い物などが好きみたい」
「なるほど!じゃあ行ってきます」
◇◇◇
「あ!2年A組の美歌ちゃんだ」
「噂の美歌ちゃんね」
「ああ…歩く人形」
3年の高等部でも、噂は絶えない。F 組まで、噂は広がり笑李は慌ててトイレに掛け込んだ
「美歌たんが来てる..ハァ…ハァ…可愛い歩く人形の美歌たんが…来てる…どうしよう…ジュル…あ!落ち着くのよ…私、大丈夫」
その頃F 組に着いた美歌は、豊穣笑李先輩が居るか訪ねていた。
「笑李ならトイレに行ったからそろそろ戻って来るわ…あ!噂すれば」
◇◇◇
「あの…豊穣笑李先輩ですか?私2年A 組の館花美歌です」
「噂は聞いているわ」
「噂?」
「ええ!可愛い歩く人形ってね」
「そう…そうなんですね」
(初めて聞いた)
「で、館花さん何の用かしら?」
「あ!私のファンクラブを作って下さったと、聞きました。とても嬉しいです。有り難うございます豊穣先輩♡」
(か、可愛い♡食べちゃいたい…ドキドキが止まらない…落ち着くのよ私…)
「お礼なんてとんでもないわ!この位御安い御用だわ」
「先輩好きです。ハグして下さい」
「え?良いわよ」ギュー
(美歌たんとハグ…ハァハァ…ヤバい…よだれ出そう。髪サラサラ…良い匂い…ハァ…ハァ…)
「豊穣先輩これからも宜しくお願いします」
「ええ…またね」
「はい!また、失礼します」
美歌の満面みの笑顔に(キュン)とし見惚れて倒れた。
帰りも、美歌を見て「可愛い」「歩く人形」「白雪姫級の肌羨ましい」など、色んな声が飛び交っていた
「ただいま萌歌」
「お帰り美歌ちゃん。どうだった?」
「とても優しくて素敵な先輩だったよ」
「良かったね」
「うん」
◇◇◇
「あの…館花さん放課後少し良いですか?」
「うん。大丈夫だよ」
「じゃあ、また、後で…失礼します」
バタバタ…。
「また、告白。これで何人目よ」
「さぁ?」
「相変わらず興味ないのね」
「興味ないって、言うか知らないだけよ」
(また告白か…憂鬱だわ)
美人親子
放課後になり体育館入口で待っている男子生徒を見付けた
「話って何かな?」
「館花さん好きです。付き合って下さい」
「ごめんなさい...タイブじゃあ無いので」
それだけ言い残し萌歌の待つ教室まで戻った。
「どうだった?」
「告白だったわ」
「振ったの?」
「うん。タイブじゃあ無いのでって言ったわ」
「そっかぁ…帰ろう」
「うん。駅前に新しいケーキ屋さん行こう」
「良いよ」
カランカラン
「いらっしゃいませ…何人ですか?」
「2人です」
「こちらどうぞ」
「有り難うございます」
窓際に案内された
「あ!夕日キレイ」.
「うん。キレイ…じゃあ頼もっか」
「萌歌は、何する?」
「バナナチョコパフェにする」
「私は、いちごパフェにする」
タブレットで注文し今日の出来事を振り替えっていた
「バナナチョコパフェのお客様」
「はーい」
「いちごパフェのお客様」
「はい」
「ごゆっくりどうぞ」
厨房
「右の子美少女じゃ無い?」
「あ!本当だ。可愛い歩く人形?」
「言えてる」
「美少女とか、羨ましい」
◇◇◇
街でも、「美少女だ」「可愛い歩く人形」「.白雪姫級の肌羨ましい」など言われてる…それなのに本人は全く気付かない
次の日、今日は母親とショッピング母親も美人2人が歩くと街が騒がしくなる。アイドル級の騒がしさだった。