1話
俺の名前は田中敬人。普通の学生だ。ある日の塾帰り、その日は友達が塾を休んでいたので、一人で歩いて帰っていた。その日は雨だったので傘をさしながら横断歩道を渡っていると、交差点から車からきて、避ける間も無く轢かれた。その後、運転手が救急車を呼ぶも、その次の日には心臓が止まっていた。「死んだんだな、俺。もっと色々したかったことあったのになぁ…」「もう一度生き返りたいのか、少年。」「誰だ!」と叫ぶと、「わしはこの世界の神だ。少年が生き返りたいなら生き返らせてやろう。但し、転生先はランダムじゃ。それでも生き帰りたいか?」と神に聞かれた。「もちろん生き返りたいさ。」「なら、生き返らせてやろう。この先の出来事は全て自己責任じゃ。」「分かった。」「なら儀式を行う。ついてこい」と言われ、ついていくと、地面に魔法陣が描かれた場所に着いた。「生き返りたい者に神の祝福を。転生!」
体が浮遊しているような気がする。どうやら、転生の儀式は終わったようだ。次目が覚めると、見知らぬ大地に立っていた。「どうやら無事に転生できたようだな。」どうやら、場所は学校みたいだ。
待っていると、先生らしき人が挨拶をしに来た。
「みなさん入学おめでとうございます。今から入学式を行うので、第一闘技場に移動してください。移動しようとすると、隣の先の人に声を掛けられた。
「よろしくね。私の名前はミカ。キミの名前は?」と聞かれたので、「俺の名前は田中敬人。よろしくな。」「ケイト、あなたのパラメーターを見せてくれる?」「?」「知らないの?じゃあ教えてあげる。パラメーターってね、その人の能力値なの。パラメーターが高い能力が強いってこと。私のパラメーターは全て同じくらいに振り分けられているわ。で、あなたのは?」と聞かれたので、見せてみることにした。「凄い、ほとんど最低値じゃない。こんなパラメーター見たことないわ。でも訓練したら強くなるから一緒に頑張りましょ!あ、そろそろ行かなくちゃ。行きましょ!」と言われ、闘技場に向かうことにした。闘技場に移動すると、校長らしき人が挨拶をしていた。「みなさん、スラーティア魔法学校に入学おめでとうございます。私は学長のグリスです。卒業までの間よろしくお願いします。で、早速新入生のあなたたちには魔法を獲得しに行ってもらいます。みなさん、魔法迷宮に移動してください。ルールは、協力せずに攻略することだけです。時間は、今から下校時間まで。みなさん、頑張って強い魔法を手に入れてください。」と言われ、移動を初めて行った。魔法山に着くと、ミカが「協力は無しだけど、お互い頑張っていい魔法を見つけましょ!」「そうだな。」早速、魔法迷宮に入り、探索を始めることにした。この迷宮は、入学したての生徒向けだからあまり攻略難易度は難しくないようだ。中に入ると、魔物がいた。「魔物は魔法がないとキツイな。」と思い、先に魔法の確保をすることにした。探索を進めながら下に下がっていくと宝箱を見つけた。開けてみると、中に魔法の杖が入っていた。杖には魔法の強さがあり、この迷宮はほとんどが星1か2らしい。その中でも、天文学的な確率で最高ランクの星5の魔法の杖が手に入るそうだ。
「さっそく宝箱あんじゃん。開けてみよ
宝箱を開けると、何か金色の光が飛び出してきた。
「なんだ…、これ?」
杖を握ってみると、重い。なんとか立ち上がると、体全身が痛んだ。心臓が張り裂けそうな痛みだ。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!」ようやくしっかり立つと、
さっきの感覚が無くなっていた。
「なんかすげぇ力が湧いてくる!」
周りを見ると、魔物がいることがわかった。
「早速、さっきの使い勝手を確かめてみるか」
魔物はスライムみたいにプルプルしているよくあるタイプの敵だ。「神の炎よ、この杖に降り注げ!超過炎撃!」
シュウと言う音を立ててスライムは死んだ。ドロップ品はなかった。
「すげぇ。なんだこの力?」と自分でも困惑していると、ミカが現れた。
「さっきの見たわよ。あなたのさっきの魔法、もしかして星5魔法?もしそうだったらなんで持ってるのよ。何か不正でもしてるのかしら?」
まぁ、こんな最初のとこであんな魔法使ってたらそりゃ疑われるだろうな。
「いや、不正は使ってないぜ。さっき宝箱から出てきたんだ。俺もびっくりしたぜ」「まぁいいわ。
どうせ私の方が強いんだもの!」と言い残しどこかに去っていった。会話を終えると、体が急に重くなった。動けないほどだ。「くそ…。魔力と体力がまだまだ足りないのか」結局、その後30分ぐらいは動けなかった。時計をみると、もう後10分ぐらいで下校時間だったので、迷宮から出ることにした。帰り道、何体か魔物がいたが、今の実力じゃあの杖を使うことは難しいと考え、全速力で走って出て行った。その後は何事もなく入学初日が終了した。
後書きまだ読んでくださりありがとうございます。
更新頻度が遅くなるかもですがよろしくお願いします。