九首 君と秋桜
男子→女子
これは昔、私が詠んだ歌ですね。
その時は、
「乙女」が「幼女」
となっており、
また全然別の風景描写でしたね。
野花摘む
乙女の姿に
秋桜も
花恥ずかしく
赤くなるかな
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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。
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君と一緒に帰る途中。
帰り道にある河川敷。
終末までは咲いていなかったコスモスが、
今日はいたる所に咲き誇っている。
それを見つけた君は、子どものようにはしゃいで、草中を掻き分けていく。
色とりどりのコスモスに顔を近づけては、その美しさに顔をほころばしている。
そんな姿が愛らしく……
あまりにも可愛らしくて……
君が今見つめている、その桃色のコスモス。
まるで顔を近づけている君が、
あまりにも可愛すぎて、
もともと白いコスモスだったものが、
花も恥ずかしさと照れくささで……
まるで赤く染まってしまったみたいだよ。