表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/30

進軍

 本当に数分寝ただけだった。

 なんだか十時間くらい寝たような気分だ。頭が爽快だ。

 頭の下が柔らかい。目を開けるとヒカリが俺の顔を覗き込んでいた。

 ……こいつ意識しないようにしてたけど、可愛いから照れるんだよな。


「あっ、起きたよ! マサキ大丈夫?」

「ああ、大丈夫だ。スッキリしたぜ!」


 他のみんなも魂の繋がりの休眠を終えて、次々と起き上がる。

 あれ? 前回は結構長い時間寝てたよな。


『……今回は私が全力で頑張りました……、私も、しばらく、休みます。……すぐに起きますので、それまで、お待ち下さい――』


 ――ああ、ありがとな、おやすみ、シリル。


 どうやらみんな起き上がったので、俺はみんなに声をかけた。


「じゃあ行くか! 攫われた生徒の救出と女神教をぶっ潰しに!」


 俺がそういった瞬間、みんなが俺に呼応する。

 そして、俺は転移魔法を構築した――





 **************





 まずは学校のグラウンドに転移をした。

 そして、ギルとエリさんが学長室へと向かう。学長に状況の説明と生徒の拘束をお願いするためだ。

 ぶっちゃけ、いま教室にいる生徒に裏切り者がいるとは思えないが、安全確保と保険のためだ。


 ダンジョンの5層にある転移陣が使えなかったら問題だが、俺が魔力の痕跡をたどって新しい転移陣を構築すればいい。

 まずは5層までみんなで向かって、深部に着いたら救出組と殲滅組に別れる。



 救出組はエリさん円卓ガールズをリーダーに、ギル、親衛隊、サナエ、スバルとゼンジだ。

 サナエの進化したスキルはすごい。飴ちゃん一つ食べただけで完全回復効果のアイテムになるのだ。もちろん身体能力向上効果のアイテムも簡単に作れる。サナエがいるだけで救出組の戦力が倍増する。スバルは本部の正確な場所を知らなかったが、本部自体は来たことがあるらしい。案内役だ。


 殲滅組は俺、ヒカリ、ビビアンにアリス、マリサ、それとハカセとジャイアだ。

 ジャイアはハカセ先輩の助手であるが、進化したスキルによって巨大ゴーレムの操作ができる。ていうか、ハカセの夢がジャイアによって叶ったらしくハカセは上機嫌だ。

 ビビアンとアリスは、今朝の出来事により更に進化した。段々と昔の力を思い出してきたらしい。



 エリさんとギルが学長に説明してる間に――

 ちょうど登校時間だったのか、生徒たちが学校に溢れていた。行方不明の件は知らされていない生徒も多いのか、のんきな顔をしていた。


「あれって、Fクラスのマサキってやつじゃん」

「ただの底辺だろ?」

「……おい、四帝がいるぞ……、しかもハカセ様だ……」

「やばくない? 彼女引きこもりでしょ? 学校来ると事件を起こすって……」

「なんかマサキ君かっこいいよね」

「えー、底辺はちょっときついかな?」


 俺は生徒たちのざわめきを無視してダンジョンの入り口へと向かう。

 明らかに異様な結界を張られている。


 俺は結界に手を触れてみた。

 痛みもなく、ただそこに壁があり通れなくなっている。

 ――女神教の結界だ。聖女の力って言ってたっけ? とりあえずアリスに任せるか。


「アリス、もうギルたちが戻る。結界を壊してくれ」

「まかせるのね!」


 アリスは何もない空間から光り輝く剣を取り出した。

 この前よりも光が強くなっている――


 アリスは剣を結界に突き刺した。剣は何事もなく結界を通り抜ける。

 そしてアリスが「もきゅっ!!」と力を入れながら叫ぶと――

 結界がパリンと砕け散った。




 ***********




 ギル達が戻ってくると、俺は即転移魔法を行使する。出し惜しみは無しだ。

 俺は三層までしか行ったことないが、ギル達は違う。

 俺は魂の繋がりで五層の位置を確認する。


 そして、俺達は一瞬で五層まで到達する。


「こっちなのさ! 壁があるけど幻視魔法だから通り抜けられるのさ!」


 マリサの案内で俺たちは転移陣にたどり着く。

 転移陣を調べるとまだ使える状況であった。罠の気配もない。


 ここまでものの数分でダンジョン最深部へと突入した――






 ダンジョン最深部に着くと警報が鳴り響く。

 これも織り込み済みだ。女神教でないモノが最深部に着くと警報がなる。

 ダンジョン最深部は絵本で見たことがある魔界のような景色である。

 目視で奇妙な形をした城が確認できた。


 その城とは別の場所にある建物に洗脳部屋がある。


 警報を聞きつけた女神教の信者がこっちに向かってくるのを確認できた。

 本部を攻められる不測の事態になれていないのか、浮足立っている。




 俺は大きく息を吸ってみんなに大声で伝えた――


「俺のわがままに付き合わせてわりいな! だけど……、これは俺の心からのお願いだ。……一人じゃ無理だから俺を助けてくれよ。あと、絶対死ぬなよ!!」


 魂の繋がりが感じる。

 みんなの心が強くなった気がした。みんな俺に応えてくれる。

 馬鹿な幼馴染だけど、死ぬんじゃねえぞミヤビ――



 ビビアンが一歩前に出た。


「ふふっ、雑魚は我に任せるのだ! 暗黒魔法【柱悪魔召喚】!!」


 ビビアンの魔法によって女神教本部には伝説級の悪魔が最上級悪魔を引き連れて現れた――




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ