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僕らのおはなし  作者: 私さん
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日常とは…


「はあ〜あ。」

まだ朝の7時だというのに自分の手と足の指では数えきれないほどついた溜息の回数がまた更新された。

そんなに溜息をつくほど不幸なのかと聞かれたら食い気味で、うんと答える。

つい1ヶ月前まではそこら辺の人とは比べられないほど幸せの真っ只中だった。

朝目が覚めてリビングに行けば自分には勿体無いほど愛らしい妻が「おはよう」と笑いかけてくれたし、娘の皐月と一緒に幼稚園まで行っていた。

なのに今は別居状態。これのどこが幸せなのか。

元々、よくわからない行動をする妻だったが今回ばかりは一生解せないものだ。

「健、なんか変わっちゃった。ちゃんと自分と向き合ってくれるようになるまでいなくなるね!愛してるぜベイベ♡」とメモを残してその日のうちに家を出ていった。

俺のことが嫌になったのなら「愛してるぜ」とは言わないし、「ベイベ」の後ろにハートマークもつかないはずだ。

が、この1ヶ月何の音沙汰がないのが現実だ。

たまに仕事から帰ってくると明かに部屋がきれいになっていて妻が帰ってきている形跡があるので一応安否確認はできている。

不幸中の幸い、家事全般は一通りできるのでなんとか1ヶ月自給自足で生きてこられている。

だがこの先もずっとこの生活が続くのは苦痛でしかない。

俺自身はなにも変わってないように思えるが「変わっちゃった」と言って家を出ていくのだから悪い方に変わってしまったのだろう。

そんなことを考えているとおはよう日本から朝ドラへと変わったからテレビを消して家を出た。

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