「次の日」
「ごめん。気付けなくて」
俺は助けることができなかった。
もううえはには会ってはいけない。
俺には会う資格はない。
異変なんて初めはもとすごく小さい。
そんな変化に気づける人が本当のイケメンなのではないかと今は思う。
「今日はありがとね。うえは」
「いつものことでしょ」
うえはは笑っていた。
「いやーまさかプリンが出てくるとは恐れ入ったわ」
「あー安かったんだよね」
えっという顔になっていたかもしれない。誰でも驚くだろう意図して買ったのかと思ってたが、まさかそんな裏があったとは、、、
「冗談よ」
彼女ははにかんだ。
「はぁ」
何も言えなかった。
「おやすみ」
呆れていたがその言葉には
「おやすみ」
と返すことができた。
「お兄ちゃん、まだ寝てるの?」
いつの間にか朝になっていた。
そういえば昨日うえはが帰った後ソファーに座りテレビを見ていたそこまでは覚えている。時計の針が九と十二を指していたことも覚えている。
しかし、寝た記憶はない。違うな。寝た覚えはない。けれど何度見ても時計の針は八時だった。
焦るどころか唖然としていた。
急いで準備をして
「いってきます」
俺は急いで家を出た。今日はうえはがいなかった。
学校に着くと遅刻ライン一分前だった。
「間に合った。」
「あれ?今日はうえはと一緒じゃないの?」
池真が不思議そうな顔で聞く。
辺りを見渡すとうえははいなかった。
「風邪なんじゃないかな」
俺は池真にそういった。しかし、本当のことは知らなかった。ただ朝いなかっただけだが今日はいないのかと思った。
それだけであった。