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プロシュート  作者: ボクノート
第2章 指摘力
19/21

「早起きの辛さ」

いよいよ迎えたテスト当日の朝


「顕起きなさいよ」

時計は遅刻寸前の時間を指していた。

「なんでもっと早く起こさなかったんだよ」

「散々起こしたわよ」


俺は慌てて支度をした。テスト本番なのにこんな調子である。

「鉛筆持った?」

「持った」

「消しゴムは?」

「持った」

「線引きは?」

「持った」

「コンパスは?」

「いらんやろ」

「聞いてるのかなと思って」

「聞いとるわ」

急いで朝ご飯を手に持ち家を出ようとした。

「あ、昼ご飯忘れた」

「大丈夫、私が作ったから」

「さすが」

「テスト終わったら焼肉で」

「はい」


うえはがさすがすぎてなにもいう言葉がなかった。

というか、うえははすごいなと感心していた。昨夜は夜遅くまで俺の勉強に付き合ってくれ、さらにはこうして早く起きてお弁当を作り、俺をおこしに来てくれている。ふと、あれ紗夢はどうしたんだと思っていたら、

「紗夢ちゃんを少しは見習いなさいよ」

「なんでだ」

「顕よりも早く起きてもう学校へ行ったわよ。自分で起きてね」

「そうですよね」

わかっていたことである。俺より遅く起きるはずがないのである。

「ほらいくよ」


うえはに連れられて重たいドアを開けた。


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