文学少女
私は自称文学少女。
子供の頃から母が毎晩沢山の絵本を読んでくれた。それを毎晩私は目を閉じながら心を弾ませ、聞いていた。大好きな絵本が徐々に増えていくにつれて私の部屋はまるで絵本の宝箱の様になっていった。
その影響があってか、小学生の頃は図書館に入り浸り、授業と授業の間の少しの休み時間に本を借りに行っていた。それで授業に遅れ先生にこっぴどく叱られた。それでも何度も何度も本を借り沢山の本を読んだ。
私にとって本は言わば教科書の様なものだった。本は色々な事を教えてくれた。魔法の国のお話やお姫様のお話。人を好きになるお話や恋が叶わなかったお話。私は小学生の6年間を本に捧
げていた。
中学生になると同時に私は自分の自分だけの話が作りたくなった。最初はどんな感じで書けばいいのか手探り状態。ふと頭に浮かんだお話をノートに書き込む程度だった。書き込んでいくうちにどんどん話は広がり、頭の中でそのお話の登場人物達を動かし会話させて話を作っていった。そのひと時がとても幸せだった。
でも周りの人の反応は私の頭の中の登場人物とは違った。周りはスポーツや勉強や恋をしているのに私は小説を書いていた。当然クラスでは浮き、周りの人は離れていった。
「あの子なんなの?」
「ずっとノートに何か書いてるけど変なのー」
周りの人から罵声のような物をかけられた。
でもその頃は私には小説しかないから。私はお話が大好きだから。と周りの目は気にせず、頭の中の物語をノートに書き示していた。
中学3年生になると受験などであまり頭の中でお話を作る余裕が無くなった。授業中にずっと頭の中のお話をノートに書いていた為、授業はみんなよりどんどん遅れていた。それを挽回するために3年生で頑張った。
中学3年生で頑張ったおかげでどうにか高校には受かった。
中学生とは違い高校生になると沢山の部活があった。運動神経もさほど無かった私は文化系で文芸部を探した。
でも文芸部は無かった。そこで私は先生に頼み、文芸同好会を作らせてもらった。部員は私たった1人。部室は理科室。部活らしい事は出来ないが週に一度簡単な小説を書くことにした。
1人でも週に一度確実に小説を書く事が出来る環境が嬉しかった。
それから半年ほど経った頃だった。毎週の様に小説を書く為に理科室に行くと部屋の隅っこに窓から外を眺めている一人の女の子が居た。その子はこちらに気付くと一枚の紙を私に差し出した。それは入部届けだった。私は戸惑いながらそれを受け取り入部を許可した。初めての新入部員。心臓が口から出そうなくらい嬉しかった。私と新入部員さんでやっと二人目。
二年生になると新入生とかで新入部員とか来てくれるかと思ったけれど全然来なかった。私達部員2人は毎週集まり一週間で書いた小説を見せ合いながら2人で意見をし合った。それが私にとって一番の心安らぐひと時であった。
でもそんな心安らぐ時間は長くは続かなかった。二年生になり、一年生の頃に比べて勉強や 学校の行事で時間が無くなりお話を考える時間が無くなった。まるで中学3年生の頃の私だった。時間が無くなるにつれて週に一度の小説の見せ合いも無くなり、お話がどんどん遠ざかっていく。
暇があれば書こうとした。でも…話は思いつかなかった。書いたとしてもそれはどこかで読んだ事のあるのを少し変えただけの私の作品では無かった。自分の書きたい物が書けない。自分の作品では無い。その気持ちのせいで…
書けなくなった。
まるで自分が自分では無くなったように。
今までは教科書や本を読むと頭の中で登場人物が動いていた。でも今はそれもどんな風に動いていたのか、どんな風なセリフを喋っていたのか思い出せない。
気づけば私は心に穴が空いたかの様にぼーっと白いノートのページとペンの前に座っていた。
無理にでも書こうとペンを握っても頭には今まで読んできた本の話が頭に浮かんでしまう。これじゃ私の作品は書けない。面白いお話が書けない。そんな私は自分に嫌気が差して書く事が嫌いになってしまった。私は完全にスランプにはまってしまったみたいだ。
それから二ヶ月ほど経った頃だった。ある日文芸同好会の顧問の先生に呼ばれ先生と2人で話した。
「最近どうしたの?文芸同好会全然開かないけど」
私はスランプの事を先生に打ち明けると先生は少し考えて言った。
「君は100人居れば100人全員に面白い。読んでて楽しい。と思ってもらえる話を書きたいのかい?」
始めは先生の言っている意味が分からなかった。きょとんとしている私を見て先生は続けた。
「100人の人間がみんな面白いと思う話を書くなんて無理なんだよ。芥川龍之介や今までの名作を作ってきた偉人はみんな100人全員に面白いと思って貰えるわけがないって気持ちだったと思うよ。100人の内1人でも面白い。読んでて楽しいと思ってもらえる作品を書けばいいんじゃないかな?」
私は目に涙を溜めながら話を聞いていた。
「今は小説は書けないかもしれない。書きたくなるまで待ってみればどうかな?君が本を好きでいる限り物語はまた浮かぶよ。」
私は泣きながらうなずいた。
三年生になり文芸同好会はほとんど活動停止状態に陥った。
ある日私は自分の部屋の本棚にある本を取り出した。それは子供の頃母に読んでもらっていた絵本だった。ボロボロで所々破れていている絵本を見ると自然と涙が流れた。
書くことをやめて、読む事も憂鬱に感じていた私には何で泣いているのか分からなかった。1ページ毎読んでいくごとに涙の量は増えていき頬をたどって絵本に涙が落ちる。
絵本を読み終わる頃には私はまた書きたい。また沢山の本を読みたい。と思っていた。
私の小説を読んで一人が面白いと思ってもらえればそれでいい。それは私にしかその人に伝える事の出来ないことだから。
いつの間にか頭の中で登場人物達が話をしていた。
書き始めて一ヶ月。やっと書き終わった。私は原稿をもって学校に一番に行き、部員の子の学校の机の上にそれを置いた。
一週間後、下校の時下駄箱の中に私の小説が入っていた。一番最後の用紙の裏に『面白い』と一言書いてあった。
私は小説を書くのは下手かもしれない。でも本が好きという気持ちは誰にも負けない。それだけは自信を持って言えるから、私は自称【文学少女】。
初めての投稿です。(*´∀`)
初めまして自称文学少女です♪
今年で19歳なので少女という歳ではありませんがw
さてさて本題です。
文学少女。楽しく読んでいただけたでしょうか?
自信作とは言えません。誤字や脱字。それに行変えなど全然です。
正直まだ下手くそです(´・ω・`)
将来の夢。
皆さんはそういうのありますか?私はあります。将来小説家になりたいです。おおきな夢かもしれません。
叶えられないかもしれません。
いつか叶えれるといいなぁと思います(*´∀`)
最後にご観覧ありがとうございました。
誤字脱字すみません。
これからも不定期ですが投稿出来ると嬉しいです。




