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第一章 一美
章タイトルが名前になっています。
5章完結です。
第一章は、一美です。
しばしおつきあいください。
― ほら、また雲が流れていくよ。
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
母の声を背に、あたし、自転車をこぎだす。
いつもの、朝。
・・・の、はずなんだけど。
ここはどこだ。あたし、学校へ向かってて。
見覚えのある街並み。自転車をこぐ足を止める。
でも、どこだろう、ここ。
こういうのもデジャヴっていうんだろうか。
なぁんて、考えたりして。
暑い。
そういえば、ひとっこ一人もいない。変なの。
蝉の声。あれは?うすばかげろう。こっちにやって来る。
今やらなきゃなんない事って
何だろう
大切なものって
何だろう
何を信じていけば
いいんだろう
何を求めていけば
いいんだろう
心の赴くまま
気のすすむように
つきすすんでいっても
いいんだろうか
人を傷つけたり
自分本位になったり
しないだろうか
信じるものが
求めるものが
まだ・・・
まだ
見えないよ
気がつくと、いつもの道を進んでいた。
ありがとうございました。
第二章は悠子です。
それではまた、お会いしましょう。




