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夏生詩集2

泣きたいほどの風景

作者: 夏生

風にのって舞い上がる

白いビニール袋


空っぽの美しさ

軽いからだのやわらかさ


どこでも見られる

今の美しさの断片だ


電線までいけるか

きみの住む部屋に届くか


風にひっぱられて

木の枝に絡みついた


鳥がきて、つついて落とした

風は吹かなかった


地面に落ちて

太いタイヤに引き伸ばされた


ビニール袋が

また風にのれるか


今度、は、あるのか

引きずられた身体で


鳥より自由に

白より潔白で


ちょっと前までの

空っぽに美しさを


取り戻すことができるか


今、賭けているところだ

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